前回、リスクを測る指標として、標準偏差をご紹介しましたが、言葉だけごたごたと並べてもわかりにくいかもしれませんね。
今回は実例を使って、確認していくことにします。
下記表は
年金積立金管理運用独立行政法人 のホームページより抜粋したものです。
資産 | 期待リターン | リスク(標準偏差) |
国内債券 | 3.00% | 5.42% |
国内株式 | 4.80% | 22.27% |
外国債券 | 3.50% | 14.05% |
外国株式 | 5.00% | 20.45% |
①国内債券
1年間の期待リターンは、
上限:3%+5.42%=+8.42%
下限:3%-5.42%=-2.42%
となります。
つまり、国内債券の1年間の期待リターンの変動幅は、
約68%の確率で、-2.42%~+8.42%の間に入る、ということになります。
ちなみに、標準偏差×2で計算すると、
上限:3%+5.42%×2=+13.84%
下限:3%-5.42%×2=-7.84%
となり、
約95%の確率で、-7.84%~+13.84%の間に入る、ということになります。
通常は安全を見て(今回のような金融危機もあることから)標準偏差×2でリスクを見込んでおいたほうが良いと思います。