「自己肯定感を高めましょう」

最近はどこでも耳にする言葉です。書店に行けば自己肯定感に関する本が並び、SNSでも「自己肯定感を上げる方法」があふれています。


けれど、本当に自己肯定感を「上げようとすること」に価値があるのでしょうか?

私はむしろ、それは時間の無駄だと思っています。





なぜ自己肯定感を上げようとするのが無駄なのか



  1. 上げようとする時点で「足りない自分」を前提にしている
    「もっと自己肯定感を上げなきゃ」と思うとき、人は無意識に「自分はまだ不十分だ」と感じています。
    つまり、自己肯定感を上げようとする行為自体が「欠乏感の再生産」になってしまうのです。
  2. 自己肯定感は結果であって目的ではない
    本当に大切なのは「やりたいことに挑戦している」「自分らしく過ごしている」こと。
    その積み重ねの結果として自然に「私はこれでいいんだ」と思える。
    自己肯定感を直接いじろうとするのは、木の葉っぱだけを必死に磨くようなものです。根を育てることの方が先なのです。
  3. 比較ゲームから抜け出せない
    「自己肯定感が高い人=理想」「低い自分=ダメ」と考える限り、結局は他人との比較や「正しい在り方探し」にハマります。
    すると、ますます自己否定が強くなるという悪循環に陥ります。






では、どうすればいいのか?



  • 小さな行動に集中する
    「自己肯定感を上げよう」と考えるより、「今日はこれをやってみたい」と動いた方が、自分への信頼が自然と育ちます。
  • 失敗しても「それでOK」にする
    うまくいかなくても、「まあ、そんな日もある」と軽く受け流す。その積み重ねが自己肯定につながります。
  • 自己肯定感という言葉を忘れる
    むしろ「自己肯定感」という概念をいったん手放すくらいが健全です。
    言葉に振り回されず、ただ「今の自分」と向き合えば、それで十分。






おわりに



自己肯定感を上げようと努力することは、砂漠で蜃気楼を追いかけるようなもの。

大切なのは「自己肯定感を上げること」ではなく、自分の毎日をどう生きるかです。


「自己肯定感」という言葉にとらわれず、ただ一歩ずつ自分の人生を歩んでいく。

その先で気づいたとき、自然と「これでいい」と思える自分になっているはずです。