今日は本の紹介。

『確立論的思考』 田淵直也

確率論的思考
金融市場のプロが教える 最後に勝つための哲学
中古価格¥1,496から(2013/11/3 21:53時点)

最近読んだばかりですが非常にオススメなので紹介します。
トレーダーはもちろん一般人でも読む価値ありです!
難しそうなタイトルですが難しい確立の話とかほとんど出てこなくて読みやすい本です。
いかに私たちが偶然起こったことを必然と思っているか過去の歴史や実際の企業などを例にとって学ぶことができます。
『デイトレード』には「勝ちは常に勝ちではないし、負けは常に負けではない」なんて言葉がありますけど少し言い換えるなら「勝ちは常に正解ではないし、負けは常に失敗ではない」ということですよね。
つまり勝ち=正解、負け=失敗という結果論で考えるのはトレーダーとして間違っているし危険だということです。勝っても負けても偶然ってことになります。
もちろん長期的に見て勝ちが多いというものはあります。
でも1回のトレードが勝つか負けるかは偶然でしかありません。
多分結果論で考えることはいけないと分かっていてもどうしてもヒトはそう考えてしまいがちなんですよね。結果論意外にも努力すればどうにかなる、できないのは努力が足りないからだ!という努力万能論。白か黒か善か悪かのどっちかだ!という二元論。
このような「確立で考える」とは程遠い考え方が世の中には蔓延しているわけです。
だからこれまでの人生の中でその考え方が染み付いてしまっているわけです。
私もまだまだそんな中の一人ですが。
でもこんな考え方ではトレードの世界で勝つのは非常に厳しいわけです。
この本を読むと現実は必然的に起こっているような気がしても不確実な要素が非常に多く偶然起きているに過ぎないということがわかります。
では不確実な世界にどう対応すればいいかというと・あらゆる事に対応する準備をすること・失敗を許すこと 教訓にすること・目先の利益ではなく長期的な目線で考えること・主観ではなく客観的・統計的に考えること・仮説・検証を繰り返すこと・思考錯誤で少しずつ作り続けていくこと著者はこんな風に考えることを確率論的思考と呼んでいます。
まさにトレーダー的思考法ですね。
偶然成功する人は結構います。でも最後まで残っている人はそうはいません。
最後まで生き残り勝ちたいなら読む価値ありです。