新型コロナウイルスに感染し、入院して治療を受けていた大手電子機器メーカー「オムロン」の元社長で名誉顧問の立石義雄さんが21日、京都市内の病院で亡くなったとのことです。80歳でした。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

なぜこのニュースが気になるかと言えば、

 

立石義雄さんは、オムロンを世界的な企業に発展させた立役者です。

 

 

そして義雄さんは、ドラッカーと親交の深かった立石一真さんの三男坊なんです。

お父さんの一真さんは、オムロンの創業者で、根っからの技術者だったようです。

 

 

ドラッカーは、一真さんについてこんなことを言っています。

 

「技術において世界的なリーダーになっただけでなく、その才能、人間性、博識、そしてビジョンにおいて優れていた」

 

 

立石一真さんは、人の幸福ということを大切にしていて、

 

『人間は誰でも幸福になる権利があります。しかし、人を押しのけたり、
足を引っ張ったりして自分だけ幸福になろうとしても、決して幸福にはなれない。
親は子を、子は親を幸福にする。夫は妻を、妻は夫を幸福にする。
兄弟姉妹を幸福にする。それから友人を、同僚を幸福にしていくと、
いつのまにか幸福な人たちの中にいる自分も幸福になっているのです』

 

というような言葉を残してくれているんですね。

 

 

ドラッカーの目指していた、「自由で機能する社会」と相通じるものがあるような気がしませんか?