こんにちわ (^-^)/。

中小企業と起業家を元気にする会計士・税理士 太田悦雄です!



今日も東京は暑かったですねえ!

今日はアチコチ歩きましたが、


私は今日のような、あまり湿度の高くない暑さは大好きです。


この暑さ、まだまだ続くようですが、元気に乗り切りましょう!



さて、今日は久しぶりにビジネス書のお話しです。


最近、渡部昇一氏が「新訳 読書について」を出版しました。


「読書について」は、哲学者ショウペン・ハウエルの著作です。


これについて、かなり昔に書いたブログが今でも十分使えると


思ったので、引用してみたいと思います。



その前に、このような哲学書の解説本について、


私の考えを披露してみます。



最近、哲学書を現代風に解説したような書籍が


流行っていますよね。


「超訳 なんとか」といったタグイのものです。


結論から言うと、こういう書籍は読んじゃいけません!



えっ!とびっくりされる方もいるかもしれませんね。


別に営業妨害しようってわけではありません(笑)。



きちんとこのような著作の意味を分かったうえで


読んでいただきたいのです。



このような古典の著作は、長年読み続けられただけの


すごく高い価値を持っています。


ぜひ読むべきだと思っています。



しかし、哲学書というと、小難しくて、とっつきにくいものです。


それを簡単に読みやすいようにしてくれるなんて


最高じゃないですか!



というのは、確かに間違いないのですが、


そのような古典のブランド力に頼って、


著作者がいないのをいいことに勝手な解釈で、


書いている本が多いんです。残念ながら。。



原作者の意図を完全に曲げてしまってます。



なので、「ニーチェがこんなことを言ってるんだあ」


「なら正しいんだなあ」


なんて間違っても思わないでください。



あくまでも、現代の作者の意見だということを


肝に命じて読んでください。



その著作に本当に価値があるかはご自分で読んで、


キチンと判断してください。



今回の渡部昇一氏の書籍も同様です。



難解な古典を本当に理解したいのであれば、


難しくても原作を読むべきです。


原作は無理でも、本当にその業界で長年研究をつづけ、


ある程度地位を確立された方の解説本を読むべきです。



それでも、哲学を研究している教授の解説本なんて、


一般人向けと言いながら、


何言ってるんだか、さっぱり分からないものも多いのですが(笑)。



全部は分からなくても、一部でも分かる部分があると


読む価値はあるなあ、と思っています。


少なくとも 超訳 を読むよりは。



いわゆる「自己啓発本」というのは、ほぼ99%が


古典の焼き直し、言い回しを変えたものです。


もちろん分かりやすい言葉だったり、


現代に合うようにアレンジされてあったり、


基本的な考えを応用編にしてくれたり、


十分に、いい本はた~くさんあります。


数が多いので、選ぶのは、難しくなっていますが。


今後も、いいものを厳選して、ご紹介していきたいと思っています。



ちなみに、ショウペン・ハウエルは、とっても読みやすいです。


簡単な言葉で書いてあります。


原作をそのまま読むのをおすすめします!



それでは、以下、昔の引用です。


上記を踏まえて読んでいただくと


より理解を深めていただけると思います。



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私の推薦するビジネス書、


最初は何にしようか、


と書棚を眺めながら、考えてみました。



そこで、目に付いたのが、


ショウペンハウエルの


「読書について」 岩波文庫です。




社長に役立つ会計・税務って何? のブログ-読書について


紹介するにあたって、もう一度流し読みをしてみました。


ポイントには、線を引いてあるので、すぐに分かります。



あらためて、今の私の書籍に対する考え方が、


この本の影響を強く受けていることが分かりました。




「読書は、他人にものを考えてもらうことである。


だから読書の際には、ものを考える苦労はほとんどない。


1日を多読に費やす勤勉な人間は、


しだいに自分でものを考える力を失って行く。」


「反復は研究の母なり」重要な書物はいかなるものでも、


続けて2度読むべきである。」



この本は、「読書について」のほかに


「著作と文体」と「思索」の2編も含んでいます。


これらにも重要なことが書かれています。



「著作と文体」では、本を書く人の立場について触れています。


「確かにできるだけ偉大な精神の持ち主のように


思索すべきではあるが、言葉となれば、


他のだれもが使うものを使用すべきである。


大切なのは普通の語で非凡なことを言うことである。」



読書するときに最も気をつけなければいけないのは、


自分で考えながら読むことだと思います。


著者はなぜこのように考えて、どのように結論を出しているのか。


このケースは自分に当てはめるとどのように応用できるのか


このようなことを常に考えながら読むのです。



このようなことは、速読では、難しいのではないかと思います。


考えずに読むとショウペンハウエルが言っているように、


やみくもに著者の考えを受け入れていくだけで、


考える力を失っていくのではないでしょうか?



学校の勉強になれた人は、余計にその傾向に気をつけるべきです。


学校で、先生の言うことを受けるばかりで、


自分で考えることを怠けてしまう癖がついているからです。



また、「普通の言葉を使う」ということは、


何も本を書く人だけに当てはまるわけではありません。


いまビジネスでは、色々な報告書やプレゼン資料を


作る機会がたくさんあります。



そのときに自分よがりの専門用語横文を使うのは、


自分の理解力のなさを露呈しているようなものだと思います。


自戒も込めて。気をつけましょう。



ショウペンハウエル流の痛烈な言葉、


いまでいう毒舌全開の書きっぷりですが、


そこは、我慢してください。


自分の欠点を痛烈な毒舌で指摘されるので、


読むのがきついかもしれません。


でも、最後まで読めば、


きっと新たなビジネス書の読み方に気づき、


今後の経営、ビジネス生活に役に立つことと思います。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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