こんにちわ。(^-^)/
中小企業と起業家を元気にする会計士・税理士 太田悦雄です!
今日の午後は、すっきり晴れました。
ビルの合間の小さい青空が、とっても高くてきれいでした!(^O^)/
さて、本題です。前回の「社長のための決算書」シリーズで、
分析の基本のうち、「数字を並べて比べる」をご紹介しました。
しかし、数字に慣れない方は、ちょっとびっくりしたかもしれません。
数字嫌いの人は、頭がクラクラしたでしょう。(笑)
実際、そのようなコメントもいただいたんです。
それで今回は、数字を出来るだけ少なくして、
分析をより簡単にする方法をご紹介します。
それは、分析の基本の2つめ、「割り算で、比率を出す」です。
では実際に、トヨタ自動車㈱のP/Lを見てみましょう。
数字がた~くさんですね。
会計士は、これくらいの量なら、まだまだ大丈夫です。
でも、これの何倍、何十倍の数字を見ることもあります。
そうなってくると、やはり多くの会計士は、クラクラしてきます。( ̄_ ̄ i)
で、どうするかというと、次の表のように、数字を割ってみます。
まだ、数字がたくさん並んでよく分かりませんね。
この表の読み方はこうです。
左の金額欄は、当期Ⓑから前期Ⓐを差し引いて、増減額を出します。
10,000百万円以上の差があるものを異常値とします。
異常値は、(*1)に○をつけました。
それを前期の金額で割って、増減率を出します。
20%以上の差があるものを異常値とします。
異常値は、(*2)に○をつけました。
たとえば、これで2つとも○がついたものだけを異常値として、
その科目だけ、どうして、それだけの変動があったのか、
詳しく原因を調べるようにするのです。
これなら、数式さえ入れてしまえば、
金額を見る必要がなくなりますね。
社長は、部下が作った表の結果だけで判断すればよくなります。
利益や合計額は異常値としては除いています。
それにしてもすご~い減収、減益ですね。
でも実は今回のトヨタ自動車の例は、落とし穴があるんです。
鋭い方はお気づきかもしれませんが、売上高が23%も
落ちているのです。
そうすると売上に比例してかかってくる費用(変動費といいます)は、
売上の減少に応じて減少していなければおかしいことになります。
だから、単純に変動がないから問題ないとは、ならないのです。
分析としては、ちょっと難しい部類になるので、
今回はあまり深く考えず、まずは変動が大きい場合は異常なので、
原因を詳しく調べる必要がある、ことを覚えておいてくださいね。
ではまた、次回に!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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