自己愛的な理想、誇大感の中に居るかのような自分はその万悦感がゆえに万能的な意味で根底に潜む劣等感も払拭したかの様な感じで偽りの自信を持っていられる。

しかしそれはあくまで幻影であって真なる自信とは性質が異なっている。

本当の自信というものは極めて現実的な生活と関係の中でコンプレックスを含有した自分であろうとも「それでいい」と思える状態の中にある。

おそらくパーソナリティーが健全な方にとってはこのような事はごく普通であるが、そうではない方にしてみると上記の様な世界もあるんだという事を知っている。

とにかく何もしたくない、だとか清潔をないがしろにするとか「今の自分には自信がないんだ」と思える日もコンプレックスに関与する出来事に日時生活のどこかの日で経験すればそれはそれで仕方のない事だろう。

結局の所、万悦感の中に居て生涯の幕をおろす者は永遠に自己の劣等感から逃れるべく他者の劣等に目を向け続けるか常々他人より優越していなければならない結果になる。

しかし自身の劣等感を自身の中に含有、受け入れれた状態で生きる者にとって人生とはごく平凡でありながらも豊かであり生きている事そのものが嬉しいというそういう世界の中で終焉を迎える事が出来る。

しかし、その平穏な毎日に耐えられない方々がいる
それは今まで生きて来た世界が刺激に満ち溢れんがゆえの生活を送って来た者であって、それが故に毎日虚無を埋める為に何かをしていなければならない方々であって
こういうケースで平坦な毎日を送れるようになる。というのは非常に難しく稀である。

だからギャンブルや非行、各種依存症などに陥って苦しむ事になる。