少年は、魔法を使った。 | はっぴーまであと何歩?50おじさんの小さな幸せ探し

少年は、魔法を使った。

つい先日の事です。夕方4時頃、買い物をして家に帰ろうと車を走らせていると一人の小学生(多分、2年生位の)が信号のない横断歩道をとぼとぼと渡っている光景に遭いました。雨上がりの夕方、こちらの存在に気付いたのか、私の方をチラリと見ると、それでも歩を急くでもなく下を向いたまま歩道を渡り、細い路地へと消えて行きました。その疲れ切った様子が、何故か可哀想と言うか、気の毒に想えてしまいました。

この記事のタイトルにした「少年は、魔法を使った。」は、AC(公共広告機構)のテレビCMにあったものです。(ん?「その少年は、」だったかな?)渋滞の車の列、お疲れの顔が並んでいる。横断歩道の信号が青になり、待っていた少年が渡って行く様子が映る。少年は、渡り終えると、誰にでもなく笑顔でペコリとお辞儀をする。それを見た車の列の運転者が笑顔になって行く、と言うCMです。ご覧になった方も多いと思いますが、現在の道路交通の現場に於いて、残念ながらほとんど見る事の出来ないシーンです。交差点では左折車が「早く渡れ」と急かしているし、渡り終えるのを待たず車は歩行者のすぐ後ろを通過して行きます。信号のない横断歩道では手を挙げて待っていても見て見ぬふりで全く止まってくれず、車の切れ目を待って慌てて渡ると言う状況がほとんどで、止まってくれても渡り終えるのを待たずに発進してしまい、お礼をする時間も与えてくれません。まあ、しなくなってしまったと言った方が良いでしょう。

こんな事から見ても、現代人の気持ちの余裕の無さが窺えます。一分一秒を削る様に生きている人達には、取るに足らない事なのかも知れません。

ほんの少しだけ、あともう少しだけでも、自分以外を思いやる気持ちを持ちたいものです。