
ブランドとしてnudie jeansのThin Finn、というのを手にしている。そのシルエットに一目で惹かれては購入することになった。鏡を見ては「これめちゃくちゃカッコいいですね」と言っては今日も穿いている。
W28&L32のサイズも手伝って、とても細い。華奢な自分の脚でも不似合いな木こりみたいにならなくて済む。拠点は北欧にあって、ロッカーが愛して止まないスタイルをその伝統としている。そう聞いて頷くような思いもある。そう言えばそうだなと。
nudieにはもちろん裸という意味があるけど、英語では通常nakedが用いられる。意味に大した違いはないと思うけれど、レッグラインが綺麗に出ることになる。それからそのラインにクッションが必要かつ無駄なく入る。ジーンズに惚れ込むという感覚を知ることになる。

トム・ヨークはタイトなレザー・ジーンズを穿けばロッカーになれると勘違いしている奴を罵っていたし、少しだけブランドの影のように思い出したりする。ロック・ミュージックは今では定義の曖昧な音楽になっていたりするけれど、一応その範疇とされるものをずっと聴いてきた。聴いていればロッカーのスタイルにも何かしら影響を受けたりもする。なんなら裸の姿があるとでも。nudieでnakedな姿でも。nudieに惹かれるのも自然なことに思える。
店に並んでいたThin Finnにはおなじみと言うか、インディゴ・ブルーと、購入したblackがあった。どちらを選んでも、遜色はないと感じている。そのシルエットがすべてを説明しているし、ジーンズとの出会いは少ないものの、同じような思いをさせてくれるものは今のところない。1本2万円を超えるその金額も気にはならない。驚く人もいるけれど、それもブランドの影と言ったところか。だからblackを選んでいるというわけでもないけれど。
ファストファッションが横行しては、今ではより良いものを生産しながらも、ブランディングはしないことを理念に掲げる企業もある。そのありようが、なんとなく現代ロックシーンとも重なる。労働者のために考えられて生産されたことをその歴史にしているアイテムもあるし、oasisはそれをロッカーのルックスとして初期に取り入れている。トム・ヨークとは喧嘩が絶えなかったように聞いているし、そのあたりまでロックでnudieと考えていいのかはわからない。
Thin Finnを初めて穿いた瞬間のことは今でも覚えている。そして初めてながら、ずっと探していたもののように感じたことも。今何を気にすることもなく穿いている。
