比の計算 その39(洛星中 2022・前期) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

ちょっとひねった問題ですが、理屈が分かればなんとかなります。

 

問題

2種類の食塩水A,Bがそれぞれ700g,420gあります。食塩水AとBの濃さの比は4:7です。

 

(ア) 食塩水Bに何gの水を加えれば,食塩水Bの濃さは食塩水Aの濃さと等しくなりますか。

 

食塩水Aに食塩を20g加えてよく混ぜると,食塩水Aの濃さはもとの食塩水Bの濃さと等しくなりました。

 

(イ) もとの食塩水Bの濃さを求めなさい。

 

 

解説

食塩水AとBの量の比は5:3で、濃度の比は4:7なので、食塩の量の比は5×4:3×7=20:21とわかります。

このとき、A、Bが同じ濃度であるためには、食塩の比と量の比が同じになればよいので、食塩水Bに水を700×21/20=735gになるまで加えればよいので、求める量は735-420=315gとわかります。

(ア) 315g

Aに食塩を20g加えることで、AとBの食塩の量の比が量の比と同じになります。

このとき、量の比は700+20:420=12:7になり、食塩の量の比も20+20g:21=12:7になるとわかります。12:7=36:21なので、このとき、比の16が20gにあたり、Bにはもともと20×21/16=26.25gの食塩が含まれていたとわかります。

このとき、Bは26.25÷420×100=6.25%の濃度であったことが分かります。

(イ) 6.25%