最近、中学受験塾大手に対して、各教室が大き過ぎやしないか、と考えています。
幅広く生徒をとる、そして7、8クラスと多数のクラスを設ける、そして上位クラスの成績をひけらかしながら、下位クラスの子どもや親をいたずらに焚き付け、クラスアップのための補講やグループ個別指導までとらせ、下位は学生講師で授業を乗り切る。
これが果たして誠実な仕事といえるでしょうか?
競争試験に向かう環境なので、3、4クラスのなかで昇降はあっていいと思います。ただし、生徒を入れるときには、その塾のなかで上位クラス候補になり得る生徒だけを合格させるべきでしょう。
また、どうしても多数入れたいなら、ある程度、志望校別の属性コースに振り分けて、そのコース内でクラスを少数設置するのが、せめてもの誠意だと思います。
多数クラスでやる塾で子も親も疲弊し、助けを求めらることは少なくありませんが、私のところは少数ではありながらかなりレベルの高い少数なので、残念ながら、受け入れて助けてあげることができないことがほとんどです。
悲しく、そして腹立たしいことです。
せめて私の声の届く範囲では、塾選びにあたっては、いたずらにブランドや将来の多大な伸び代を当てにしすぎず、自分が上位にいられる可能性が相応に高く、その環境のなかで上位を目指して頑張れる環境を選んで欲しいと思います。