数のセンスが鋭く問われる問題です。
問題
150を1,2,3,……,150でわったときの商と余りについて考えます。
ただし,商は整数とし,わり切れるときの余りは0とします。
⑴ 余りとして考えられる最も大きい数を答えなさい。
⑵ 商として考えられる数は何種類あるか答えなさい。
次に,150を1,2,3,……,150でわったときの商と余りをかけ合わせた数について考えます。
150をある数xでわったときの商と余りをかけ合わせた数を<x>と表します。
例えば,150を11でわったときの商と余りをかけ合わせた数を<11>と表して,<11>=13×7=91となります。
⑶ <1>,<2>,…,<150>のうち,0となるものは何個あるか答えなさい。
⑷ <1>,<2>,…,<150>のうち,108となるものをすべて答えなさい。
⑸ <1>,<2>,…,<150>のうち,<x>=xとなるものをすべて答えなさい。
解説
商をできるだけ小さくすると、余りは大きくなります。
そうすると、商が1になる最小の商である76でわると、余りは最大になります。
150÷76=1…74
⑴ 74
150=12×12+6です。
ここからわかることは、12より小さい数でわる場合、商は13以上でかつすべて異なります。なので、商が12種類あることが分かります。
一方、13以上の数でわる場合、商は1から11までの11種類になることが分かります。
よって、求める商の種類は12+11=23種類です。
⑵ 23種類
150=2×3×5×5より、約数は(1+1)×(1+1)×(2+1)=12個です。
⑶ 12個
108=1×108、2×54、3×36、4×27、6×18、9×12
このとき、1×108は存在しえません。
また、商と余りは商が奇数になれば余りも150-奇数より奇数になりますので、4×27、9×12もありえません。
そうすると、以下の場合について考えます。
2×54:商2、余り54…不適、商54、余り2…不適
3×36:商3、余り36…x=38、商36、余り3…不適
6×18:商6、余り18…x=8、商18、余り6…x=22
⑷ x=8、22、38
商×x+余り=150、<x>=商×余りより、<x>=xのとき、商×商×余り+余り=150となります。
このとき、余り×(商×商+1)=150なので、商×商+1は150の約数4+1、9+1、49+1のいずれかです。このとき、商はそれぞれ2、3、7であり、余りは30、15、3となります。
よって、x=60、45、21
⑸ 60 45 21