思うに、算数の問題は高度な思考力を要する問題と、このブログでお取り上げている事務処理能力を要する問題の二系統に大別できるように思います。
前者はいわゆる難問にあたるものが多く、こうした問題を解く力をつけるのは容易ではありません。後者は、日々の練習で手順を身につければ解くことができるようになります。
入試を眺めたとき、おおむねの学校はこ、後者の問題できちんと得点すれば、大体6割くらいといわれる合格点を取ることができます。
本日扱う問題も、そうした事務処理の問題にあたります。問題を落ち着いて読み解き、しっかり解答できるようにしましょう。
問題
海外旅行に行きました。13万円の所持金を、できるだけドルに換えて、残りは円のまま持っていました。最初に250ドルを使いました。次に1000ドルをユーロに替えると、ちょうど768ユーロでした。540ユーロを使い、使わなかったドルもユーロも円に替えると、残りの所持金は全部で47284円でした。1ユーロは何円でしたか。お金を交換するときの比率は、旅行中は変わりません。また、交換の手数料は考えません。割り切れないときは小数第一位を四捨五入しましょう。
解説
使ったお金に着目すると、250ドル、540ユーロとなります。
これらの合計は、日本円で130000-47284=82716円とわかります。
また、1000ドルが768ユーロにあたることから、250ドルは768÷4=192ユーロにあたることが分かります。
すると、使った金額は、ユーロで表すと192+540=732ユーロとなり、これが82716円にあたります。
つまり、1ユーロは82716÷732=113円とわかります。
113円