素因数の問題(豊島岡女子学園中 2017①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、素因数の問題について扱います。

どういうわけか、帰国入試でよく出されているような印象を持ちますが、一般入試でもまあ見かける問題です。

今回は、慣れている人向けの解説を書きましたが、解説が難しい人は、14個程度ですので、解説を読むにあたり、実際に全部書いてみるとよいでしょう。そうすると、解説の数え方が理解できると思います。

 

問題

1から14までのすべての整数をかけてできる数を考えます。この数を24で割るという操作を,割り切れなくなるまでくり返します。このとき,この操作を何回くり返すことができますか。

 

 

解説

計算を、素数だけのものにします。

1×2×3×4×5×6×…×14=1×2×3×(2×2)×5×(2×3)×…×(2×7)

24=2×2×2×3ですので、上の素数の積の計算のなかに、2が3個、3が1個のセットが何個見つかるかを考えます。

 

2について

2の倍数…14÷2=7個

4の倍数…14÷4=3個

8の倍数…14÷8=1個

つまり、×2は全部で7+3+1=11個あります。

 

3について

3の倍数…14÷3=4個

9の倍数…14÷9=1個

つまり、×3は全部で4+1=5個あります。

 

このとき、2が3個、3が1個のセットが3個つくれますので、3回、24で割り切れることが分かります。

3回