食塩水の操作(芝中 2019①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、食塩水の操作の問題について扱います。

シンプルな問題ですが、一手目から比の積を使わなければならない問題で、油断は禁物です。

比に関する力試しにもなりますので、取り組んでみてください。

 

問題

2つの容器A,Bがあります。容器Aには6%の食塩水800gが入っていて,容器Bには12%の食塩水600gが入っています。2つの容器からそれぞれ等しい量の食塩水□gを同時に取り出し,容器Aから取り出した食塩水を容器Bへ,容器Bから取り出した食塩水を容器Aにいれてよくかき混ぜたところ,2つの容器A,Bの食塩水の濃度の比が9:8になりました。

 

 

解説

まず、操作後の容器A、Bの食塩水に含まれる食塩の量について比で表します。

食塩水中の食塩の量は(食塩水の量)×(食塩水の濃度の割合)で求められますから、操作後の容器A、Bの食塩水に含まれる食塩の量の比は以下の通りです。

 

容器A:容器B=800×9:600×8=3:2

 

食塩の合計は800×0.06+600×0.12=120gですから、操作後の容器Aには72g、Bには48g含まれていることになります。

 

次に、容器Aの食塩について考えます。

操作前は、容器Aには48gの食塩があり、これが操作後には72gになっています。

もし、容器Bと100g交換した場合、容器Aからは100×0.06=6gの食塩が出ていき、100×0.12=12gの食塩が入ってきます。すなわち、食塩が差し引き6g増えることになります。

この問題においては、72-48=24g増えることが必要なので、24÷6×100=400g交換したことが分かります。

400g