金属の燃焼実験(四天王寺中 2019) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、金属の燃焼実験における注意点を学習します。

実験に置ける観察力や当事者性、あるいは想像力が問われる問題です。料理の手伝いなどの経験が豊富にあれば、気がつける論点かもしれません。

まずはぶっつけでやってみてください。その方が感動のある問題かもしれません。

 

問題

図のように銅の燃焼の実験を行うとき、銅の粉末をステンレス皿の上に薄く広げるように入れることや、加熱後、銅の粉末をかき混ぜることが必要とされています。そのようにすることに、どのような目的があると考えられますか。「銅の粉末」に続けて説明しなさい。

※問題文改題

 

 

 

解説

実際に金属を燃焼させるとき、大きな塊のものだと、酸素がふれない内側まで均一に燃焼させることはできません。ですので、たいていは粉末のもので燃焼の実験をします。

しかし、粉末にするだけで十分というわけではなく、内側の粉末にも酸素がふれるように薄く広げたり、かき混ぜたりすることが必要になります。

 

「銅の粉末」がすべて酸素に触れて燃焼することができるようにするため。

 

補足

同じように酸素や養分などによく触れられるようにする仕組みとして、肺胞、小腸のひだなどがあります。