カラーコンサルタントのタグチ misatoです。

少し前、仕事でご一緒した方から、

「カラー診断する時って、

どんな場所でも

ドレープがあればできますか?」って、

フッと声かけされました。

 

 

ドレープとはカラーグループを4つに分け、

1グループ30枚のカラー生地にことです。

パーソナルカラー診断を実施する際に、

この生地をデコルテにかけ、

顔への反射を診るものです。

 

 

ドレープは室内では照明や、

窓から差し込む陽の光を受けて、

目の下、小鼻の横、唇の下などの

くぼんだ部分には暗い影を、

額や鼻先、頬ぼねのあたりには

光沢として反射を見せます。

 

 

また、顔全体の肌の対しては

くすみや透明感、

皮膚の薄い部分には血管の様子などに、

変化をもたらせたりします。

 

 

なので、この方は

カラー診断はドレープだけあれば

診断できるって思ったんだと・・・。

 

 

でも、ちょっと

ご自分の体験を思い返してください。

例えば、

百貨店のフィッティングルームで

試着した時は、結構似合って購入。

 

 

だから、気分よく

自宅で来て外出しようと

鏡の前に立ってみると

「あれ、あのフィッテングルームで

着てみた感じと、なんだか違う・・・。

しかも、何これ?

手が真っ黒に見えるじゃん」

なんてこと、ありませんか?!

 

 

百貨店のフィッティングルームって、

基本、白壁に囲まれていて、

カーテンも白とか、

すごく淡いベージュや

ほとんど色を感じない

グレーだったりしますよね。

 

 

つまり、姿見の前に立つ人の

背景色は白ってことです。

白であれば、鏡に写った自分の

顔まわりも白く写ってますよね。

だから、服と顔は背景に色の影響を

受けずにチェックできるってことです。

 

 

また、照明も

顔に嫌な影を落とさないように

設置されています。

 

 

で、購入後に家の中で

パッと着て鏡に写すと、

なんか違う・・・。

それって、姿見の後ろの壁の色や、

顔に影が落ちるような

照明のせいなんです。

 

 

・・・つまり、カラー診断をする際に

ドレープさえあれば

大丈夫じゃないってこと。

 

 

照明の位置や、

鏡に映り込む背景の様子も

ちゃんと配慮しなければいけないってこと。

さらには、

診断する人の洋服の色柄も、

鏡に映り込みます。だから、

私の場合、事前に

壁の色を確認したり、

顔にあたる照明や光も加味しています。

 

 

また、自分の服装が

診断を受ける方の顔色に影響しないよう、

ドレープをデコルテに置いたら、

さっと、横に移動して

その方への反射部分を

チェックしています。

 

 

さらに、

診断の際には、その方の利き手を

ドレープのあるデコルテに添えていただき、

手の甲への

反射も一緒に確認しています。

 

 

この時、手の甲はドレープの布の上に

置かれているので、

診断場所の壁色とか、

照明の位置とかには強く影響されず、

純粋に生地色の影響のみを受けて、

鏡に映るから・・・。

 

 

指の節が綺麗に見えるか?

指の筋が気にならないか?

手のシワはどうか?

手が暗く見えないか?

シミはどう?etc.

 

 

などなどをチェックします。

つまり、これは、

顔における凹凸部分の影、

ほうれい線や、クマ、

シミやくすみ加減に関わる情報として

分析することに役立つからです。

 

 

でもって、顔を絵画に例えると、

髪が額縁と言われていますが、

額縁の色によっては、

絵の印象が大きく変わるように、

髪色が顔色を左右するのは当然ですよね。

だから、

本来の色素にそぐわない?

カラーリングを施している場合、

カラー診断では、

ちょっとミスマッチな

診断に陥るリスクもあるんです。

・・・そんな時、

手の甲を一緒に見比べるって◎。

 

 

うん、結構これ、重要ポイント。

他にも、

ドレープ以外での分析法はあるんですが、

とりあえず、

質問下さった仕事仲間さんには、

『ドレープだけじゃなくて、

鏡に映る背景も気にした方が良いですよ。

どんな場所で

診断依頼されるか不安な場合は、

白い画用紙みたいなものをか、

白布を持参して、顔の背景になる壁に

貼ってから

診断するくらいは必要だと思います』と、

お答えしておきました。

 

 

あとね、

顔映りだけじゃなくて、

その人がどんなふうに

周囲から見て欲し…と

願っているかなど、

簡単な問診的なやり取りは必須ですよね。

似合う色と、好きな色が違った場合や、

周囲から誤解されるような

印象に見える色では、

似合っている?って

どうゆうこと?って

なっちゃいますから。

 

 

見る=色&形からなっているので

素材や柄の印象も似合うに含まれます。

似合う色を4タイプに選んだ先の、

印象コンサルティング、とっても重要!

 

 

イエローベース、

ブルーベースっていう部分だけでは、

ちょっと不十分かもです。

 

 

コロナが落ち着いたら、

是非、そんな部分も、

しっかりお伝えできるセミナーを

開催したいな〜って、

思う今日この頃です。