第126話:大変な事とは自分が変わる事 | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
本田が研修で留守の間、部下の前田は
あるお店の成功事例を取材しに来て
店長の峰岸に話を聞いていました。


第126話:大変な事とは自分が変わる事

峰岸店長がメニュー構成をの話を
中断して話し始めたのは
オーダーエントリーシステムについて
でした。

最近はスマホでオーダーを送信できる
オーダーエントリー等のシステムも
出回っていて

アルバイトなどは従来の
POS機器のように取り扱いが
難しいレジやハンディ機器よりも

普段使っているスマホ同様に
扱えるアプリ形式のものや
タブレットで注文・会計・管理まで
一括管理できる方が解り易く
効率的でかなり経費削減になります。

前田
「私ニュースで見た事あります!
最近はすごいんですよね~」

峰岸店長
「オーダーエントリシステムは
従来の半額以下の経費で導入出来て
管理も計算も早く簡単です。

アルバイトの勤怠管理まで
出来るから使わない手は
無いんですよ」


「そうなんですね、じゃあ
帳簿管理もし易いですね」


「そうです、
教育時間も減ってオーダーミスも
当然減りますし

経費削減にも効果が高いですが
食材管理や原価計算も
やり易くなります」

「かなり重宝するのが
クレジットモバイル端末機です」

「クレジットモバイル端末機?」

「これはスマホに専用の
カードリーダーを接続して
その場で(客席)クレジット決済が
出来るというものです」


「へ~そんな便利な機器も
あるんですね」


「クレジット端末でよくあるのが
機器の不具合や停電などの

不測の事態で故障したり
一時的に使えなくなったりする
という場合です。」


「確かにお店でクレジットカードが
何故か使えないと言った経験は
私にもありました」

「その場合にもスマホに直結する
だけなのでお店のカードリーダーと
別に使えて助かるんです。」


「なるほど、
リスクマネジメントにもなると
いうわけなんですね」


「ABC分析と言う言葉を
前田さんはご存知でしょうか?」


「いいえ」

「これは商品の出数や売上の
上位20%という主力商品を管理して
強化していけば業績が伸びて行く
理論に基づいた分析方法の事です」


「あ、知ってました。
パレートの法則ってやつですよね」


「そうです。

「Aが主力商品の20%に入る品目で
この商品を毎月集計して分析や
強化して行くんですよ」


「それをアプリで出来るということ
なのですか?」


「そうですね、
今まではレジを月清算すると
一カ月分の長いレシートから品目を
探して見付けて分析しなくては
いけませんでしたが
この作業だけでもかなりの
時間的ロスの軽減となります」


「すごいメリットですね。
他にはどんな事が
出来るんでしょうか?」

「テーブルの空席管理や
オーダー伝票を紙媒体で出したい
場合には専用出力機から
プリントアウトできるように
データ送信もできます」


「経費削減の部分ではどういった
所が良いんでしょうか?」

「まず、初期投資が安く済みます。

今まではPOSシステムで機器を
導入すると100万は下らない
経費が掛っていました。」


「そんなにするもんなんですね」

「それがiPhoneで使えるシステムで
お店に導入すると半額以下の
50万~15万という破格の
安さで利用できるんです」


「iPodやiPadでも使えるって事は
お店に備える為に導入するには
かなり安く済みますね」

「そうですね、
昔のハンディ送信機は故障すると
メンテナンスの為に故障器を
受け取りに来るのに交通費や
サポート費用で1万~3万取られて
部品取り寄せや故障がひどい場合
商品取り換えで更に5万~10万の
追加費用が必要でした」


「アルバイトが落としたり、
水に濡らしたりもしてしまい
ますもんね。

実は私もバイトした時に落として
店長にメチャクチャ怒られた事が
あるんですよ」


「まあハンディ1台5万~10万と
考えると大きな損失ですしね」


「アプリで自分のiフォンだと
大事に使うしお店のiPodタッチでも
お店でまとめて買えばかなり安く
代替機が用意できますよね」


「システムを開発して
無料のアプリを使えば費用を全く
掛けずにオーダーエントリーを使う
という事も出来ると言う事です」

「なるほど、
小規模のお店や個人経営で費用を
抑える場合などには有効的ですね」


峰岸店長の言うように
コストが安く使う人間も扱いやすい
機器で費用対効果が高いとなると

これから浸透して行くシステムで
スマホの普及率と共に飲食店でも
多くの従業員がスマホや
タブレットを扱う事になっていく
事となるのでしょう。

今まではコスト削減の意味で
人件費や経費を何とか抑えようと
お店の人間力でカバーしている所が
ありましたが

コスト削減する為に投資する事で
「元が取れるシステム」
増えてきたという事なのです。

これにより無理な人件費の削減で
利益重視するよりサービスに一層
力を入れると言う考え方も
出来ますし、

注文が早くてすぐにキッチンに
確実に注文された順番で伝わる事で
お客様の優先順位も管理されて
満足度やクレームの減る確率も
上がっていきます。

峰岸店長はこのシステムを絶賛して
いる訳ではなくてもともとは
スマホ嫌いのガラケー推奨派でした。

でも

自分たちがお店を営業する事に
集中できる環境を揃えて行く為に
日々新しい取り組みや開発された
新情報に目を向ける事
でも
改善できる事を知りました。

守るべきお店の味が変わらない
モノだとすれば、

変えるべきは
今までやってきたやり方で
非効率的なもじゃないでしょうか。

自分たちや世間の環境の変化や
効率化されたシステムに合わせて
お店も自分も大きく変わっていく事

大きく変わる=大変

大変な事に取り組んで成長する事
大変な事とは自分が変わる事

それが進化すると言う事なのだと
峰岸店長は言うのでした。

つづく

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