第60話:食品偽装の実態を知る | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
藤堂物産で働く本田承太郎はこの会社で働くサラリーマン。
本田は以前出会った加地店長に
飲食店のメニュー表示の裏事情を聞いていました。

第60話:食品偽装の実態を知る

本田承太郎は加地店長に
飲食業界の食品偽装についての実態を
詳しく聞いてみることにしました。


まず、日本では素材の味や管理が
繊細なイメージがありますが
もともとそんな事はありません。

代替えで素材を代用する事は
「日常茶飯事」となっています。


偽装とはされないケースは
「メニューに食材表記していない場合」です。


例えば、
メニューに「地鶏のガーリック焼き」
と書いてあればどの地鶏を使用しても良いわけです。

そうすると
「エビの天ぷら」の場合
どんなエビでも天ぷらならOKになってしまいます。

今までそれでまかり通って来ているし
普通だとされていてグレーかもしれませんが
許容範囲と言うことになります。



ですが、本当にひどいのは


○○産と表記しているにもかかわらず、
全く違う食材を出している、
「完全なる偽装工作」の場合です。

実際の状態で判別するなら、
食品の素材を売りにして
「○○産」と言う様な表示や

食材名をメニュー名にした
表示を行っているものに関しては
基本的にその食材を出さなければならない
と言うのが暗黙のルールです。


例えば、
「魚沼産の美味しいコシヒカリ使用」と表記して
徳島産コシヒカリを使うと「偽装」になります。

名古屋コーチンの釜飯と表記して
実際には赤鶏を使用しても「偽装」になります。



有名なケースでは、
「回転寿司」がよく例に挙げられますが
ほとんど代用が効くネタばかりで

レーンで回っているネタの本当の名前を聞くと
訳の解らない魚の名前がズラッと出てきます。

解り易いモノで言うと

ネギトロなんかはマグロを使ってません。

諸説ありますが冷凍ものは
色々混ぜているようです。

白身の魚をやラードを入れて
とろみを付けて味を近づけて

ちょっとでもマグロの種類に相当する
魚の種類を入れておけば
言い訳も出来るので用意周到です。


マグロもよくガストロという魚等を
出していた所もありました。


エンガワやイクラはよく
この手で別物を売ったりします。

エンガワはカレイ、
イクラは味付けした球を完全に
人口製造出来るのです。


つまり、

「私たちは実は名前も知らないお寿司を
美味い美味しいと言って食べていたのです」



でも街の魚やさんに行くと
ちゃんとした魚の形をしたものは
売られていますのでよく調べれば
見分けられるかもしれません。


食べ比べて解らないレベルのものであれば
大衆的なお店では普通にやっていると
されているのが現状なんですね・・。


もちろんこんなお店ばかりではありませんが
調理従事者でも知らない場合もあるくらい
見分けがつかない事があります。


あなたは、

カンパチとハマチとヒラマサの違いが解りますか?

そう言われると自信がありませんよね。

どれも美味しい魚なので食べたいですが
表示はちゃんと表記しないといけないという
事が今までされてこなかった事が原因でしょうね。


スイーツでは
ホイップが生クリームと違う事や
アイスとラクトアイスの違い、

肉では豚ホルモンを
牛ホルモンとして出したり
結着肉・脂を注入したものなどの
加工牛も普通に出回っています。

チキンナゲットはどうやって作っているか
知っていますか?

実際加地店長の会社の「ハラミ」も
いわゆる加工品でホンモノのハラミより柔らかく、
焼くと脂の染み出る物でした。


何十年も放置されてきた問題ですが、
最近は問題も大きくなって来ているので
法改正も行われるかもしれません。


本当に良いものだけを提供して
自然とリピーターを付けているお店も一部あります。

しかし、そこまでの技術を
誰もが持てるかというと別問題ですので
こういった法の改正・規制は
必要な事なのかもしれないですね。