藤堂物産で働く本田承太郎はこの会社で10年働くサラリーマン。
部下の前田が発見した「ニュースレター」に
注目し調べるうちに作成者の柿谷店長に話を聞ける事になりました。
第50話:多対1の営業戦略
本田承太郎は「ニュースレター」を発行している
お店の店長柿谷に部下の前田を連れて
早速会いに行き話を聞きに来ました。
柿谷店長の話では、接客にはどうしてもつきまとう
「ストレス」があると言います。
初対面の人はいくら人見知りしない人でも
少しは気を使って話しますよね?
人見知りな人ならなおさらで
例え相手が接客する店員さんだとしても
緊張する人もいます。
接客を行うときにはお客様の緊張を和らげたり
仲良くなって話しやすくする様に振る舞います。
その時にどうしても始めは慣れるまでに
「ストレス」を感じるのです。
・営業セールス
・化粧品販売
・アパレル
などの営業接客でもお客様は
「何か売り込まれるんじゃないだろうか・・」
と警戒心があります。
これを取り払うのが接客なのですが
ニュースレターを使うとどういう効果があるのでしょうか?
簡単に例にすると
部活動の監督、
学校の校長先生、
バイト先のオーナー
など、少し自分と距離感が遠い人を想像してみて下さい。
基本的に「多対1」の図式ですよね。
この時に全体に向けて発せられる話を聞く時は
割とリラックスして聞いていませんか?
ですが、「1対1」で話そうと言われると
急に緊張感がぐっと高まります。
つまり自分が「多」の場合は
1の人に対して距離感があり緊張感が薄れるのです。
芸能人などもそうですよね?
嵐のファンの人がたまたま
嵐の松本潤さんと「1対1」で話す機会があったら
緊張すると思いませんか?
という事はこの現象の逆を考えると
「フィルター」を挟む事で
緊張感が薄れさせる事が出来るのです。
芸能人の場合はTVがフィルターとなって
視聴者との距離ができます。
だからお店の場合は「ニュースレター」を使って
お客様とあえて距離を取るのです。
そうする事でお客様はリラックスした状態で
情報を得ることが出来るのです。
しかも、存在感を高める演出も出来るので
店内では出来ないアクションが起こせるのです。
これが、
柿谷店長の言う「多対1の営業戦略」というわけです。
同行していた本田の部下前田が
柿谷店長に質問しました。
「具体的にはどうやって存在感を高めるんですか?」
そう聞くと、柿谷店長は
詳しく話をしてくれました。
つづく
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