第35話:利より信を目指すという経営方針 | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:藤堂物産で働く本田承太郎はこの会社で10年働くサラリーマン。
飲食店出店プロジェクトを進める本田承太郎はあるお店の噂を聞き
新しく研修に意外なお店へ出向いたのでした。

第35話:利より信を目指すという経営方針

本田承太郎は部下の前田と共に九州へ向かっていました。

そこで出会ったお店はある「美容室」でした。

そのお店は、経営者が独特でその思想がハッキリしています。


思想や方向性のハッキリ見える指導者のもとでは
共感するスタッフは驚くほど成長が見えます。


その、お店の方針とは一言で表現すると

「利より信を目指す」という事でしょうか。


経営者は利潤を最大化させるために努力しますが

そのお店のオーナーは

利益よりも大事なものがあると言い切ります。



サービス業であっても利益が減ると
満足にサービスができなくなる状況も生まれてきます。


そうすると経営者は利益確保がお店を守る事、
働くスタッフを守ることに繋がるので
当然売上確保を目的にするのですが
どうしても目先の売上施策に囚われて対策を立ててしまいがちです。


しかしこのお店では基本的施策が
人に対しどれだけ優しくなれたのか、
愛のある仕事が出来たかを課題に掲げています。

小手先などではなく、
自分を磨く事でしか人には感動を与えることはできない。

人間的成長を目的に経営方針が成り立っているのです。


オーナーはあるスタッフの事について話をしていました。

「泣けば泣くほど売上が上がる」


本田承太郎はどちらかというと
最大利潤を求められる立場だったのでこの言葉の
意味が解りませんでしたが後にお店のDVDを見て
その言葉の意味を知りました。



一般的な企業でも飲食店でも
「良くないな」と思うお店とはどんなイメージを持っているでしょうか?


・売上が良くない
・社員が元気がない
・給料が安い
・商品力が弱い
・接客が悪い

など言いだしたらキリがないほどありますよね。


今回本田承太郎が訪れたお店のオーナーは
あることがキッカケで「変わった」と言います。


そのキッカケとは、
信用する幹部スタッフが次々と辞めてしまった事だそうです。



それまでは利益を追求し、結果を出すことに
情熱を燃やすオーナーだったそうですが
スタッフが次々と辞めてしまった事で

「問題は辞める社員にあるのではない。経営者にある。」と
気付いたそうです。



良くない企業は離職率が大きいと言われています。


みんな誰しもいい仕事したいし
働く環境が良いにこしたことはありませんが
そういう環境づくりの話ではありません。


自分にとって意義のある職場


働くことは人生の修行の場と捉え、
自己成長を果たせる企業


仕事で感動できる企業


人が辞めない企業


それがこのお店の方針でした。


お店はオーナが変化したことで美容室業界も
不景気な時代にもかかわらず業績が120%UPしたそうです。



本田承太郎も管理職の仕事は人を育てる事で
人材を辞めさせない事だと考えていたのでそれが
利益に繋がる事に興味を惹かれました。



この美容室はお客様だけじゃなく、スタッフに対しても
「愛」や「優しさ」をもって接する事や
接客以上のコミュニケーションを実現していました。


聞こえは接客で集客しているように思えますが
接客という境界線を超えた人と人との繋がりや
絆を大事にしている事が自然に結果として
集客に結びついているだけなのです。


施策としてやるとこうはなりません。


企業の方針としての基盤がこうだからの結果だったのでしょう。


このお店は業績を数年で伸ばし店舗展開を広げているそうですが
利より信を目指すという経営方針で行くと
人とのつながりで生まれるネットワークもさらに拡大していることになります。


本田承太郎はこのお店に大きく影響を受けて
今までの自分の仕事のあり方について振り返るのでした。


そして、研修を終え自社に戻った本田は
次の展開に向けてプランを練り始めていました。

その日の昼食に先輩の「高橋」に誘われ
ある参考になる話をしていました。



つづく


愛と感謝の美容室 バグジー 1 [ 田原 実 ]
¥1,050
楽天
愛と感謝の美容室 バグジー 2 [ 田原 実 ]
¥1,050
楽天