「え?いいんですか?」

 

その人は

何度も私に聞き返した

 

 

 

 

こんにちは。

 

ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。

 

 

 

 






 

 

この日は

いつもより時間がかかると

予測していました

 

 

 

 



 

 

 

3時間の間

その方は同じことを何度も私に聞き返します

 

 

 



 

 

「え?!そんなこと言っていいんですか?」

 

 

 











 

仕事の業績を上げたい

これを実現するために

自分に足りないものは何でしょう

 

 




 

 

これがコンサルティング初日に

その方が持ち込んだテーマでした

 

 

 







 

 

――仕事で嫌なことがあったらどうしていますか?

 

 

 

彼は

「自分が悪いので、反省します」

 








 

――そっかぁ

 


 


――これは自慢できるということは?




 

「そういうのはありません」

 

「子どもの頃は成績も良かったのだけど

サボり癖がついて受験は失敗し

それから失敗続きの人生で」

 

 






――そっかぁ

 

 



 

 

話しを聞くと





 

子どもの頃から

チャレンジが必要な場面になると

いつのまにか

戦線離脱

 

 




 

風邪を引いて

準備を重ねてきたサッカーの試合に出られなくなったり

 

 




 

頑張って続けてきた受験勉強なのに

受験の数か月前に気力が失せてきて

成績がガタ落ちして不合格になったり

 

 





 

人に好かれるので

営業職が向いていると思い

ひと花咲かせると決意し

頑張ったのだけど

鳴かず飛ばずどころか

成績はずっと最下位







 

仕事が向いていないのだと思って

3回転職

でもどこに行っても結果は同じ

 

 







 

 

一生懸命やっているのにパッとしない

もうやれることはやりつくした



いったい、何なんでしょう!

 

 

 




 

ほぼ怒りに近く

その方は自分に苛立っていました








 

 

 

答えはカンタンなんだけど

自分で腹落ちするように理解しないと

その先には進めないから

 

 




 

 

気づきを促しながら

言葉を待ち

話していました

 

 





 

 

 

気づきは

突然降ってきます

 

 

 





 

 

ご両親への思いを話していた時でした








――そんなことあったんですね

――大変でしたね

 







辛そうなのに

ひと言も親を悪く言わない

 







 

 


何を話していても



「全部自分が悪い」


と。

 

 

 

 






私が

――え~~!それ、親としてどうなの?

――今のあなたならお子さんにそうする?





 

 





って言ったら




「いや、私はそんな酷いこと言いません」

と言った

 






そんな酷いこと

 

 

 











ほーーーらーーーーー!

 

 







 

あなたのお母さん

酷いこと言ったのよ

子どもだったあなたに

 

 

 





でも

素直なあなたはそれを丸ごと受け入れてしまった

 

そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!

「ク〇ババ!」って言って良いのよ

 

 

 

 





 

目を真ん丸にして

「まさか、は、は、あははは」

 

 

 

 









 

その方は

子ども時代に

何か失敗すると

厳しい言葉で叱責する母親の言葉に傷つき



 

失敗を回避しよう






 

失敗しない

チャレンジしない

 

ことを選ぶようになっていたのです

 

 

 






 

だから










挑戦する

と言っても

 





その直前で

挑戦しなくていいように

なにかの理由をつけて

その場を避けていた

 

 

 

 

 

それは

大人になって仕事をするようになっても

続いていた

 






 

 

営業成績を伸ばそうと決意しても

適当にサボりながら

適当にやることで








 

正面からガッツリ取り組んで

やり切ったわけじゃないから

 

成績が悪くても

それは自分の実力ではない

 

 

 

 

と思うことで

自分を守り続けてきたのです

 

 

 

なんてことよ(

 

 

 








この日

その方には

そのことに

うっすらと気づいて頂きました





いきなり

ハッキリ分かるのは

キツイでしょうし

こういうのは

少しずつでいい

 

 

 













 

まだまだ

チャレンジは続くけれど

 

一度開いた心の扉は

もう二度と閉まらないから

 

 




 

もう負け続けるのは嫌になって

私のところに来たのだから

 

 

 

勝ちグセ

つけましょうね

 

 

 

 

 






 

彼の目の奥が

一瞬

チラッと輝いたのを

私は見逃していません

 

 

 







 

 

もう大丈夫

チャレンジさえできれば

この人は

勝つ

 

 

 

 







 

いい仕事するなぁ~~~~~

鈴鹿

 

 

 

 



って思った

初冬の一日

でした♪









 

 

 

 

本日は

 

 

以上!