今年、
キンモクセイ
遅いように感じるのですが
キンモクセイは
10月のはじめっていう
くっきりした思い出があります
あの花の香りがすると
思い出すのは
息子の1歳の誕生日のこと
まだベビーカーに乗っていた息子の
1歳の誕生日の日
いつもなら
誕生日ケーキは手作りするのですけど
たまには贅沢をしようと
ケーキを買うことにしました
少し離れた駅の
有名なケーキ屋さん
片道30分ほどの道のりを
ベビーカーに乗せた息子と
そのベビーカーに手を添えて歩く娘と
道端に咲く
小さな花を見つけては
立ち止まり
ゆっくり歩いていました
車もめったに通らない
住宅街
通りの角を曲がった瞬間
キンモクセイの香りに包まれました
「いーによい!(良い匂い)」
娘は
胸いっぱいにキンモクセイを吸いこんで
「よーよちゃん(弟)!ほら!いーによい!」
と言って
自分の鼻を弟の顔に近づけ
良い香りを
分けてあげていました(笑)
見渡すと
そこは
生垣が全部キンモクセイでした
私は
息子の小さな手をとって
黄金色に輝くキンモクセイの花に
そっと触れさせました
「よーよくん、ほら、キンモクセイよ」
小さな手で触れた
小さな花は
ポロポロと
地面にこぼれ落ち
私が思わず
「あらま!」と言うと
息子は
コロコロと声を上げて笑い出しました
それが楽しくて
花に手を近づけては
触れるだけでこぼれ落ちる花びらに
ポロポロ
「あらま!」
コロコロ
娘も一緒に
コロコロと笑い出し
私たちは
黄金色のベールに包まれたそこで
ポロポロ
「あらま!」
コロコロ
どのくらいくり返したでしょう
歩道は
黄金色の花びらでいっぱいになっていました
まだ若かった私と
3歳になったばかりの娘と
1歳の誕生日を迎えた息子との
幸せな思い出
今も
キンモクセイの香りに出会うと
あの場面が
蘇ります
私を見上げて笑う
小さな娘と
ベビーカーからキンモクセイに手を伸ばしては笑う
小さな息子
この後
3人目も生まれましたから
それは大変なこともありましたけど
思い出は鮮やかなまま
今年のキンモクセイは
少し遅咲きのようですね
遅くなりました
こんにちは
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です
さて
これから
仙台の鈴鹿塾
2回目の講座
待っててねー
クミ員達!
宿題、仕上げたよねー?!!!
クミ員達とのやり取りも
同じように









