こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。
政策を考えたり
演説原稿をつくるとき
私は必ず、その地域を歩くだけでなく
バスに乗ります。
先日も、バスで移動したのですが、
バスには演説の材料が
たくさんあります。
優先席に座っている大学生
その背もたれにつかまって立っているお婆さん
アジア圏から来ている観光客、
そして
吊革につかまり立ったまま寝落ちしているサラリーマン、
それぞれの世代の
その地域の
それぞれの悩みが
バスの中で見えてきます。
私は
想像力MAXでその人々の
人生と今の暮らしを
深掘りします。
優先席に座っている大学生は
コンプレックスだらけ。
いきたい大学に行けなかった悔しさをまだ解消できずにいて
イライラをぶつける先を探している。
背もたれにつかまって立っているお婆さんは
座りたいなと思いながらも
学生のイライラを感じ取り
かわいそうに、何があったのかと思って見つめている。
アジア圏から来ている旅行者は、
両手にドラッグストアで爆買いした紙おむつをかかえ
帰ったらいくらで売れるか
旅費がでてうまくいくことを夢想している。
吊革につかまったまま居眠りしているサラリーマンは
働き方改革なんて、微塵も関係ない
零細企業。
苦しさの種類が違う人々を見ながら
私の妄想は
膨らみます。
暮らしの現場から
問題を拾い上げる。
それを政策に作り上げる。
これが政治の原点。
拾い上げた悩みを
候補者と一緒に
政策に昇華させ
演説原稿につくり上げてゆく。
この作業を繰り返すうちに
候補者の中に
確固たる思いが
強くなってゆくのです。
演説原稿を読み上げ
現場でトレーニングしているときに
バスの中の風景を思い出します。
暮らしは政治そのもの。
良い人に当選してほしいと
改めて思う瞬間です。