こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。
人手不足と言われていますが、
人手
不足しています。
議員秘書が足りません。
募集している議員事務所は沢山あるので
お仕事探している方は私のところへどうぞ。
で、
先日
贅沢な悩みにぶつかりました。
とある議員と
秘書採用の人選を進めていて、
履歴書と面接の審査を経て
二人に絞り込まれていました。
欲しい人材は一人です。
どちらも良い人なのです。
さぁ、
どちらの人にしましょうか。
どちらも
熱心で、
正直で、
それぞれに特徴的な良い点があり、
学歴も経歴も申し分なし。
で、
二人とも採用したいくらいだけれども
予算的に厳しい。
さぁ
どうしましょう。
決めかねて
3度目の面接をすることになりました。
その面接では私も同席し、
議員の希望を再度話してもらい、
秘書候補にも働き方について
率直な意見を伝えてもらいました。
一人目の面接が終わり、
とても品が良く丁寧な受け答えで
「この人イイね」と
議員とうなずきあっていました。
この人で決まるなー
と思いながらも
次の方も予定通り面接をしました。
議員の気持ちの中ではすでに先程の方。
分かってはいましたが、
「次でお待ちの方どうぞ」
入って来たのは
最終面接となったもう一人の方で、
こちらは男性でした。
それまで
先程の方に決まると思っていましたので、
質問は軽めで
どちらかというと
消化試合的な感じでした。
それでも、
用意していた質問を
形式的にではありますが、
続けてゆくと
まぁ、
こちらの方も
とても品が良く丁寧で真摯で印象が良い。
あらま、困りましたね
と議員と目くばせをしていましたが、
決定的に
「この人!」と言う
受け答えがあった訳でもなく、
「どちらにしましょうか」的な印象のまま、
質問は枯渇し面接終了。
「では、結果は追ってご連絡致します。
本日はご多用のところ
ありがとうございました」
と私が促しましたら、
その方は立ち上がり、
「こちらこそ、
3度も面接の機会を頂き、
お礼を申し上げます。
ありがとうございました」
と完璧なご挨拶とお辞儀でした。
はぁ
参ったね
どちらも捨てがたい・・・
と
思った瞬間。
その方は、
ご自分の座っていた椅子の
背面と座面を
軽く誇りを払うように手のひらでなぞり、
椅子を少し持ち上げて
元の位置に戻したのです。
その間、
2秒ほどのことだったでしょうか。
議員事務所の扉の内側でお見送りし、
部屋へ戻り
眼をあげると
議員が
椅子の背を指さして、
「印象的だったね」
と満面の笑み。
「はい。
私もとても印象深かったシーンです」
結果、
採用はその方に決まりました。
普段が大事
とは言いますが、
面接の席では
その普段が出てしまいます。
こちらは毎日人に会っているのですから、
取り繕ったような話をされても
特別に真面目風な服装で来られても、
お部屋の中が
片付いているか散らかっているかぐらいは
一瞬で見てとれます。
その方のほんの2秒ほどの所作は
どこで身につけられたのか、
ご両親の躾なのか
どこかで叱られて身に付けたのか、
この採用面接の最後のシーンは
私の脳裏に明確に焼き付きました。
自分の立ち居振る舞いを顧み、
相手の立場だったら
どう思うだろうと思いを馳せる。
毎日のその感性が生み出した
所作だったのだろうと思います。
チャンスはどこにあるかわかりません。
棚ぼた式のこともあれば
順当に回ってくることもあるでしょうし、
鬼のお面をかぶって
やって来ることもあります。
大切なことは、
嫌なことが起きたときに
自分に矢印を向けて、
「自分のどこがどうだったら
こうならなかったのか」
と思い巡らすこと。
せっかく失敗をしても
人のせいにしたり、
世間のせいにしたりしていては、
それは「経験値」にはなりません。
「経験値」は「思いやり」を
超えたその人の叡智です。
その方は
私設秘書の採用でしたが、
今は公設秘書となり活躍されています。
印象的な面接の風景♪
でした。
□鈴鹿久美子著書
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