こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。
月曜から選挙区を巡っていますが、
「勝利の弁」の準備をしていて
ふと気がついたことがあります。
選挙は勝利すると
必ず「バンザイ」をします。

たいていの場合、
その場所は選挙事務所で、
事務所内の大きなテレビ画面の前に
支持者達が厳しい表情で
ずらっと並んで座って、
いまかいまかとテレビを眺めている。
という感じですよね。
当選するのか、
落選したのか、
発表直前の選挙事務所の中は、
・誰が候補者の隣に座るのか
・最前列は何人か
・二列目の真ん中は誰にするか
・(放っておいたらまたあの人が真ん中に座る!
何もしていないくせに、こういうときだけ。)
などと、
しかめっ面の席順争いが
どの選挙事務所でも繰り広げられています。
当選しそうなら
ぜひ候補者の近くでテレビに映りたいし、
落選しそうなら
少しでも離れていたいし、
人情の正直なところでしょうか。
さて、
テレビの「開票速報」を
喰い入るように見つめている支持者達。
国政選挙でもなければ、
「選挙特番」などのテレビ番組はありませんので
NHKを見ながら
ひたすら
「○○知事選挙、新人の壮年太郎氏が当確」と
画面の端に
テロップが出るのを待っているのです。
ですから、
画面に映る大河ドラマなど
目には入っていません。
「さっき、新聞社の人が『出口調査は良い』って
言いよったけどな」
「そんな、当てにならんさー。出口調査なんて」
「そうやって!バンザイしてから
やっぱりダメでした、なんてな」
苦笑いしながらも
テレビの画面は横にらみ。
と思ったとき、
入口から候補者が入ってきました。
待機していた
マスコミのフラッシュが一斉に光ります。
「もう来たってことは、当確でたんよね?!」
会場がにわかに暖まった瞬間、
「壮年太郎氏当確」のテロップが流れます。
支持者も
候補者も
一斉に立ち上がり、
満面の笑みで肩をたたき合います。
このときは、
本当に嬉しいものですよ。
ホッとするというか
終わったなーと思うというか。
と、
ここまで長くなりましたが、
「選挙のバンザイ」
政治家が好きな「勝利のバンザイ」
または、
「正しいバンザイ」といわれるやり方があります。
普通のバンザイは
両手を上に上げ、
手のひらは前に向けます
よね。
でも
選挙で勝ったときの「バンザイ」は
「手の内を見せないバンザイ」です。
「手のひらを相手に見せる」ということは
「降参」を意味するので、
政治家はそれを嫌います。
秘書になりたての頃、
超大物国会議員から
「覚えておけ!」
と叩き込まれました。
私のクライアントである候補者達は、
勝ったときのバンザイは全員この方式です。
特に教えなかった人でもこれをやっていたのは、
紛れもなく、
勝ちにこだわり
勝ちを追求していたからでしょう。
ま、言うなれば
「勝ちフェチ」ですね。
このバンザイのやり方は
衆議院が解散となったときも使われます。
降参ではなく、
縁起を担いで
「手のひらを耳の側に向けた
勝利のバンザイ」ポーズをするのが
ツウな政治家
と見られると言う
本当のお話でございます。
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