こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。

今日は小説風にお伝えいたします。


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「それでは、元気に出発致します!
最後の最後まで、ご声援、
宜しく御願い致します!」

 

 

ザクザクと砂利を踏み鳴らし

候補者名が大きく書かれた選挙カーが

ゆっくりと出て行く。

 

 

「壮年太郎、壮年太郎!壮年太郎、
行って参ります!」

 

 

助手席の窓から上半身を乗り出し、

白手袋で大きく手を振る候補者を

両手を降って見送った。

 

 

車を追いかける支援者の隙間から

候補者の背中を目で追う。

 

 

「頑張ってよ!やり切って!」

 

思わずこぼれた自分の言葉に

目頭が熱くなった。

 

私の仕事はここまでだ。

 

 

この土地に初めて降り立ったのは

真夏の太陽が
頭のてっぺんに突き刺さるように照りつける

暑い日だった。

 

あれから4ヶ月。

 

やれることは全部やった。

 

エッジの効いた政策、

差別化で群を抜くキャッチコピー、

人目を引くポスターに

演説のパフォーマンスも完璧だ。

 

 

告示日の二日前に

想定外の候補者が現れ、

差別化に慌てたときも、

票を数え直しながら

冷静に対策を立て直すことができた。

 

 

自分に言い聞かせるように

この地でやってきたことを振り返る。
 

後悔はない。

 

「死ぬときの走馬灯ってこんな感じなのかな」

 

にじんだ涙を悟られないよう

目線を落とした先、

選挙カーのタイヤの跡が
ぬかるみにくっきりと残されていた。

 

 

小説風 「今朝の景色」

 

やってみた!(笑)

 

 

 


 

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