こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。
先日、
ある議員から
「ちょっと相談に乗ってあげてほしい」
と
ある女性をご紹介されました。
お目にかかったその方は、
いわゆる
バリバリ系の美人。
外見からは
どこも辛そうには見えません。
ただ、
目が生きていない
というか、
疲れ果てている
というのが
第一印象でした。
これは良くない。
話しを聞くと、
働きながら3歳になる子どもを育てている。
仕事は充実しているが、
家事と育児と家庭人としての
毎日やらなければならないことが
苦しく感じられる。
朝は、
大きな荷物をもって自転車で娘を保育園に送り、
職場では早帰りさせてもらっているので
4時過ぎると仕事の片付けに入る。
だから重要な仕事は任せてもらえない。
子どもを産んでから、
考えていたキャリアとは
違う方向に進んでいるようで不安がつきまとう。
帰ってからは、
食事やお風呂と
8時までに終わらせようと思うことに
追われ続け、
寝かしつけた娘の寝顔を見て、
今日はいちども
笑顔で話しかけていなかったと気づき
酷く落ち込んでしまう。
夫は協力的で、
帰宅が遅くても
洗濯、
翌日の保育園の準備、
朝食の下ごしらえ、
水回りの掃除は
かならずやってくれる。
実家の母からは
「あんたは幸せものだ」と言われ、
自分でもそう思うのだけれども、
でも、
毎日がいっぱいいっぱいで
仕事も
プライベートも
全部中途半端な気がして、
なんのために働いているのか
わからなくなってきた。
・
・
・
というお話でした。
議員からは、
「ひとりで子ども三人育てた人がいるから
ちょっと話を聞いてもらったらどうだろう」
と言われてきた、と。
聞いているだけで
昔のことを思い出し、
私もウルっときてしまいましたが、
事態は
そんなお涙頂戴レベルの美しいものではない
と感じました。
夫(おっと)さんが
協力的だろうと、
子どもが可愛かろうと、
関係なく
この人は、疲れ果てている。
だけど、
家庭人に「休日」はない。
でもね、
はい、
大丈夫!
私はこれをやって
楽に逃げてましたよ。
という
方法をお伝えしようと思いました。
理由もなく疲れて、
むなしくて、
苦しくて、
わけもなく
全てに脱力している時、
それでもしなければならない。
風邪っぽい子どもに食べさせる食事の支度とか、
汚れた運動靴を洗うとか、
保育園あてに日誌を書くとか、
野菜室の中で
しわしわになったネギを捨てるとか。
思い出すだけで、
私も
グッタリします。
それでも、
やらなければならないとき
サササッと
ルーティンワークを
こなすための方法
をお伝えしました。
それは、
名女優になること
です。
娘さんに向き合う時は、
「やさしいお母さん」という仮面を
頭からスッポリかぶる。
というイメージをしてみます。
そう。
「やさしいお母さんという役」
を演じるのです。
疲れていても、
例え
夫さんとケンカして悔しい時でも、
「やさしいお母さんという役」を演じさえすれば、
笑顔は自然と出てきます。
職場でも、
「3歳の娘をもつ働くお母さんという役」を
頭からスッポリかぶってみます。
そうすると、
早帰りは当然で、
「お先に失礼します!」が
笑顔で言えるのです。
私は
この方法を使って、
子どもの前で
子どもの父親の悪口を
言わなくて済むようになりました。

辛い時は
頑張らないで逃げる。
逃げ場がないときは、
演じることで
心だけ一時的に避難する。
その方法です。
ただし、
これは対症療法ですので、
抜本解決にはなりません。
そのためには、
「自分ひとりだけになる」時間
をつくること。
本を読んだり
カフェでお茶したり
映画を見たり
夫さんに頼むも良し、
ベビーシッターに頼むも良し。
世間がどう言うかではなく、
自分を上手に動かしてあげる
優しいリモコンを持つことです。

そんなお話をしていたら、
マスカラが完全に剥離するほど
泣いたあとに
「スッキリしました!
やってみます!!!!!」
と
勢いよく帰って行かれました。
昔のダメダメだった私が
命からがら編み出した方法が
今、誰かの役に立つなんて。
嬉しい出来ごとでありました(^^♪
よかった。
□鈴鹿久美子著書
「会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方」
■株式会社インスタイル
◎ 代表 鈴鹿久美子プロフィール はこちら
◎ 政治家コンサルティング はこちら
◎ 執筆・講演依頼 はこちら
■国内唯一の「議員秘書」専門の転職マッチングサービス
◎ 議員秘書.com はこちら


