こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。

 

 

 

これは、私が秘書時代のお話。
 

 


議員に代わって会議に出席する「代理出席」にも
大分慣れてきた夏の頃のこと。
  

国会では、毎朝、
各省庁に対応した政党毎の「部門会議」がたくさん立っているのですが、
秘書は、就いている議員の所属委員会関連の他、
議員の関心事項の会議にも代理出席をします。
 



その日は、
議員が事務局を務める議員連盟の会議も朝にセットされていて、
会議室の手配から資料の印刷、配布、
それと当時は議連の会長の座る席に
その議員のお好みの煙草と灰皿も用意しなければなりませんでした。
 


朝7時過ぎから他事務所の秘書さんたちと手分けをしてバタバタと準備をし、
一段落したところで、


「代理出席が重なっているからちょっと出ます」


とお願いをして、
他の5件ほどの会議へ代理出席し、資料を受け取り、
議連の会議室に戻ったのはもうお昼少し前の時間でした。
 

 

 


会議室の後片付けをして、
ホッと一息。
 

 


「お疲れ様でしたー!」と資料を持って事務所に戻る途中、

立ち寄ったトイレで
 

 

 


・・・え?
 

 

 

 
鏡に映る自分が、
 


なんか、
へん。。。
 

 

 

 
え?
何?
 

 


よく見ると
 


眉が、無い。
 


まるで公家さんの形相。
 

 

 
ひえーーーーーーっ!
 


私、この顔で満面の笑み作って7時から会議室セットしてたのぉーーーーーー?!
 
眉描くの忘れてたのーーー?!!
 
誰か言ってくれても良かったじゃないーー!
 
うっそーーーー。
 

 

 


道理で、
「久美子さん、いつも煙草をありがとうね」と
必ず声をかけて下さる先生が今朝は何も言わなかった・・・。
 
 

あぼーーーん。
 
時すでに遅し。


 
なんとかしなきゃと思っても
アイブローペンシルなど
私が持ち歩くはずもない。
 



何かないかと手元を見ると

そこには沢山の会議の資料と

「 ZEBRA SARASA 0.7 」が。
 

 

 

 

書き易くて大好きな私のSARASA! 
これしかない!
 

 

 


SARASAを手に、
嬉々として私は眉を描いたのです。
 

 


スルスルといつものように滑らかな描き心地。
 


よしよし!
なかなかナチュラル。
さすがSARASA!
我ながら良くできるじゃない!
 

 

 


意気揚々と両眉を描き終わる頃、
予想外の展開が私を待ち受けていました。
 

 

 


汗でテカっているオデコと瞼に、
SARASAは容赦なくじわじわと滲み始めたのです。
 

 


私の眉は
「公家さん」から「イモト」へ。
 


あーーっ、
SARASAは水性だったー・・・。
 
 


指でこすり取ろうと慌ててゴシゴシしたのですが、
更に
時すでに遅し。


 


「イモト」は茫漠として広がる焼け野原の様相を呈し始め、
もはや、収拾のつかない事態に発展。
 

 


結果
その日は
薄黒いおでこに眉なし。
 

 


来客応対も、
お茶出しも、
普通にこなしましたけど、
皆さん目線を外してくださり
何も言わずにいてくださいました。
 

 


その節は
お気遣い頂きありがとうございました。
 
 

 


SARASAは今も好きで使っておりますが、
もう二度と眉を描くことはありません。
 

 


あれ以来、私の机の引き出しにはアイブローペンシルが1本入っています。

 

 

 

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