こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。
選挙のコンサルティングをしていると
ドラマ?!
映画?!
という出来事に出くわすことがあります。
そのひとつが
「候補者差し替え」
その選挙で出馬予定だった立候補予定者が
直前で他の人に代わる
ということ。
この「候補者差し替え」は
秘書時代に一度経験したことがありました。
告示の前日、
候補者本人のポスターと激ビラがズラリと貼り詰められた選挙事務所で、
ビラを三つ折りにするボランティアさんが
せっせと段ボールに折りあげたビラを詰めているときのことでした。
「候補者、差し替えだ」
えーーー?!
え、
えーーーーーーっ!!
「びっくりしてるヒマあるんだったらさっさと仕事せー!アホ!」
それからというものは
部屋の中のポスターを剥がしながら気持ちを切り替え、
新たな候補者で
また一からやり直し。
写真撮影
ポスター
名刺
選挙ビラ
これらの原案を2時間で全部仕上げて
デザイナーに送り、
入稿データに仕上げてもらって
30分後に入稿。
印刷屋さんとは良いお付き合いができていて良かったと
つくづく思いながら
翌日の告示に間に合うように仕上げてもらい、
出来上がった順で受け取りに行って
段ボールに詰め直し
ウグイスさんの持ち物と一緒に
車に積む。
それと同時に
選管(選挙管理委員会)に提出する書類をもう一度貰いに行って
山のような用紙をまた
書いて書いて書きあげる。
こういう時に命拾いするのは
デザイナーや印刷屋さんとの日頃の付き合いがどうだったかということ。
外に貼るポスターは、濡れても大丈夫な紙に印刷するので
乾かす時間が必要です。
先ずは直ぐに貼り出せる普通の紙で作ってもらい、
告示日の掲示板には、
午前中に貼り終えられるよう、
ボランティアの方々に改めてお願いする。
こうなったら
もう「準備が整う」ことはありません。
準備しながら
選挙に突入し
何食わぬ顔で
候補者を勝たせる。
その時の秘書としての仕事でした。
こういうことが何度もあると
だんだん
驚かなくなります。
昨日も
とんでもない異例の事態となった選挙の問い合わせがありましたが
私が、あまりに落ちついて聞いているのを不審に思ったのか
先方が
「鈴鹿さん、あの、お分かりですよ、ね?」
と念を押されました。
(笑)
相変わらず
暗いところと
ホラー映画は苦手ですが
選挙に関して
びっくりする
ということはなくなりました。
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鈴鹿久美子著書
「会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方」



