こんにちは。

ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。

 

 

今日は終戦の日ですね。

太平洋戦争が終結した日。

 

 

テレビでは、

正午の戦没者追悼式での黙祷、

様々な特集番組が予定されており、

戦争で亡くなられた方を悼み、

二度とこのような悲惨な戦争が起きないように祈る日になっています。

 

 

でも、

この8月15日が「終戦の日」と呼ぶのは

日本だけだということをご存知でしょうか。

 

 

アメリカは、

第二次世界大戦の降伏文書に署名した日である9月2日を、

“VJ Day”として祝う日です。

 

 

これは”Victory over Japan Day”の略で、

 

「対日本勝戦記念日」と訳されます。

 

 

 

9月2日は

日本が降伏したことで戦争を終えることができた記念すべき日。

という意味。

 

 

初めてこの”VJ Day”を知ったのは、

政策秘書の仕事で、

議員の挨拶原稿を書いているときでした。

 

資料を調べていく中でこの言葉を見つけ衝撃を受けたことが忘れられません。

 

 

 

唯一の被爆国である日本は、被害を受けた国。

漠然とそんな印象でいたものが、

 

 

視点を他国に置くと

日本は、

「捕虜を虐待し、残虐な行為を繰り返した国」

とされ、

その「降伏した日」を

今でも、国を挙げて「日本に勝利した日」として祝っている。

 

その国のテレビでは、

日本がどんなにひどいことをしたか、

資料を元に特別番組を放送している。

 

 

これはアメリカだけではなく、

フランス、ロシア、カナダなども同じくこの日を祝います。

 

 

呆然としました。

 

 

 

同じような記念日で“Victory in Europe Day” 略して“VE Day”

ヨーロッパでこう呼ばれる日があります。

 

ナチスドイツが降伏した日のことですが、
ここには国名までは明記されていません。

 

 

これを知った私は、混乱して仕事が手につかなかったことを思い出します。

 

 

 

冷静に考えてみれば、当然の帰結で、

戦争は、

立場を違えれば、それぞれに、

その国にとって「正当な言い分」はあります。

 

でも、

対極から見ると、当然に真反対の見解。

 

一歩も譲れなかったからこそ、国を挙げて争ったのです。

 

 

 

この事を知った日から、

私は、

ワイワイと賑やかに担ぎ上げられている神輿の巡行を見ると、

空を見上げ、

空に戦闘機が飛んでいないことが当たり前ではないのだと思います。

 

 

 

戦争の最中、逃げ惑い、家族を思う人々は

育った町の祭りを思い出し

また神輿を担ぎたいと

どんなに願っただろうと

そんなことを考えるようになりました。

 

 

 

この夏が終わると

各地で秋祭りが始まりますね。

 

 

 

世界中から

戦争で涙する人がひとりもいなくなる日がくることを

夢だと笑われても

それを求めることを諦めない

一人の社会構成員でありたいと思っています。

 

 

 

終戦の日に。

 

 

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鈴鹿久美子著書
「会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方」