昨夜のSMAP×SMAP 生放送
ご覧になられた方も多かったのではないでしょうか。
議員のテレビ出演や記者会見等セッティングする立場から、あの会見に見えたことがいくつかありましたので、
まとめてみました。
秘書がセッティングするものには、
出馬会見、当選会見、釈明会見、謝罪会見、
委員会質問、政府答弁等々と、
勉強会等での質疑応答、選挙での立会演説会などが挙げられます。
いずれにしても、
大勢の人の前で、マイクを前に話す場面では、
必ず明確な目的、目標を持ち、そこにフォーカスしたセッティングをします。
例えば出馬会見の場合、
前に出てきて「出馬します」と言えばいい、ということはありません。
選挙区民に好印象で受け入れて頂く、という大目的があります。
その為に準備するのは、会場の設えの他に本人をどうセットするかがとても重要です。
挨拶原稿、政策の文言、
話すスピードと声のトーン、
手や表情の使い分け。
そして、ここからが重要。
服装はカラー診断と骨格診断を基に、心理学の観点で選択します。
男性の場合、
シャツの襟は権威を表現するアイテム。
ワイドにするのかセミワイドで抑えるのか。
スーツの色調と柄、襟の幅ときざみの高さで、
若さ、風格を調整し、
ネクタイの色柄では、
レジメンタルで新鮮・改革を示すのか、
小紋で落ち着きと経歴を演出するのか。
選挙区に由緒ある色をどこに入れるのか。
ポケットチーフの色をどこに揃えて畳み方はTVスクエアで良いのか。
そして、そもそも、
記者会見にするとしても、
質疑応答は入れるのか、
予め準備した質問を入れ込むのか。
未決定部分があるならその部分をどうやってホールドするのか。
嘘とならないよう、有権者に伝える言葉は厳密に選択し、
その隙間をノンバーバル、言葉以外の要素で補う。
議員が話す場面では、準備をし過ぎることはないと思えるほど、段取りには腐心する。
昨夜のSMAPの冒頭挨拶をこの視点で分析してみた。
事実は知りようがない。
しかし、
芸能界、ジャニーズという明確な政治力が働いていたことに加え、
当事者たる5人それぞれが語った言葉と話すスピード、
立ち位置、立ち姿、
そして
醸し出される表情、
これらの全てに一人一人の心が現れていた。
私が彼らの味方側だったらどうしたらだろう、
敵陣だったとしたら、シチュエーションに何を求めただろう。
そう考えると興味は尽きなかった。
先ず、服装。
SMAPが黒のスーツを着ることは珍しくない。
細いネクタイもいつものこと。
何れも近年「若さ」を表現するアイテムである。
ここで視点は二つ。
テレビカメラが引きで映した時、ネクタイの色調が分かれて見える。
中央に立つ木村拓哉さんのネクタイだけが白っぽく、他のメンバーは黒っぽく映る。
誰が白で、誰が黒なのか。
そう見せたいのか。
戦略が透けて見えた部分だ。
そして
カメラがアップになった時に、もうひとつの視点。
それぞれのネクタイの柄がくっきりと映し出され、
5人の立場を表していた。
木村さんのネクタイは白と黒の千鳥格子 =千鳥格子は元々猟犬の牙を模したイギリス発祥のデザイン。歴史と正当性を表現。
中居さんは黒地に白の小紋柄風 =落ちつき、風格、リーダーを表す。
稲垣さんは黒地に白の水玉 =水玉はエレガント華やかさを表現する柄。
香取さんは黒地に白の星柄 =星はスター、希望の光を表現。
草なぎさんは白と黒の柄物ストライプ =革新を表すのがストライプの役割。柄でそれを和らげて表現。
真実の事情は知る由もありませんが、
このネクタイと彼らが語った言葉を組み合わせると、ピッタリと重なったのです。
正当性のある白い牙の木村さん、
何があろうと自分はリーダーで在りたいことを示した中居さん、
ご自身の謹慎処分明け挨拶でも本心の動揺を見せなかった美意識の強い稲垣さん、
最年少だからこそ、本当はもっと言いたいことがあって、言葉に詰まった香取さん、
売れない苦労が一番長く、やれと言われたことは何であっても挑戦し続けてきた草なぎさん。
さて次に、
立ち位置と、話す順序。
ここは、
政治色が丸見えとなった部分。
独りジャニーズに残ると伝えられた木村さんが中央、
他の3人を率いた独立の首謀者といわれたリーダー中居さんは下手。
話す順序も、中居さんは一番印象に残らない最後から2番目、ブービー。boobyはドジ・まぬけ・最下位を意味します。
立ち方で気になったのは、
向かって右端の香取さん。
顔を誰もいない端に向け、終始カメラから視線を外していました。
言いたいことが伝えられない状況に抗している姿を現しています。
そして、手の組み方。
秘書教育のマナーで常にお伝えすることでもありますが、
立っている時、秘書はもちろん接客業でも、
左手で右手を上から包むように立つのが礼儀とされます。
利き手を抑えることから相手への忠義を尽くすことを表現しているのです。
この点、中居さんを除く4名は右手を下にしておられました。
中居さんだけは終始右手を上に、しかも左手でつねる様な仕草が見受けられました。
これは、
自分の知っていること考えていたことと違う局面、
思い通りに物事が進まない、
不本意な場面に立たされたときの忍耐が現れたと見えたのも
不思議ではないでしょう。
最後に、
記者会見でなくあの形式をとったのには、
質問されても答えられない、未確定の部分が多かったからなのでしょう。
言葉も、曖昧模糊としたものに終始しました。
それでも視聴率は37%超え。
不振を伝えられるフジテレビにとっては、格好の素材でもあったかもしれません。
人の発する言葉は
「事実」と「感情」の二種類で構成されています。
そして、人は自分に不利なことは言わないのが常です。
今日の予算委員会で総理が本件に触れましたね。どんなメリットを計算したのでしょう。予算委員会の進展に注目です。
そう言えば、木村拓哉さん、この前日のラジオで、
受験が不安だとメールしてきた18歳の男子にこう言ってましたっけ。
「不安なのはみんな一緒だ!ボケ!不安を楽しみに変えろ!」
これが隠されたメッセージと読むのは考えすぎでしょうか。
