十四回おもて 「生き残りパート2」 | キャッツアイ的ぶろぐ 

十四回おもて 「生き残りパート2」

前回のつづき


旅行の話をしていると、

酔っていた祖父は押入れから見たことのない一冊のアルバムを持ってきた


「もういつ逝くかわかんないから、みせてやる」といい見せてくれた

それは戦争のときの写真で、記念館とかテレビでしか見たことのない

貴重な写真だった。

中国人の首を切るときのもの、戦友と写ったもの、現地の人と写ったもの等40枚程度。


その写真の中の祖父及び戦友は笑っているのである。これから死ぬのに。

「この写真はおれが死んだら一緒に燃やしてくれ」と言われたが、

おれは断固拒否し、譲り受けることにした。

代々の家宝にするつもりだ


そんな命をかけてきた祖父が、今の怠けきってる若者、甘えきってる俺を

見てどう思ってるんだろう

良く思う訳ない

だが、行くと必ず笑顔で迎えてくれる。


なにか孝行したいなぁ