あの子の残したピアスを誰にも渡したくなくて自分で使う事にしたと前に綴った。

1個目は、あの子の四十九日に開けた。


今は3個開いてる。

予備が3個ある。



昔、あの子が心療内科に行った時に言われた事がある。

あの子はその時は4個付けてた。

心療内科医は私に言った。

「ピアスが増えたら気を付けてね。」

「精神的に悪い方に進んでる証拠だから」



もしかしたら。

今の私がそうかもしれない。

あの子が居なくなってツライ気持ちをピアスを開ける痛みで紛らわしてるのかも?


私にはオシャレでもなんでもないピアス。

あの子が生きてた証拠だ。


それを身に付けることで、あの子に近付けるような気がしてる。



今は未だファーストピアスだけど1ヶ月もしたら

あの子のピアスを付けて一緒に生活出来るかも知れない。


少しの希望が見えた気がする。



痛みという名の思い出。