アカペラ落語と子どもたちが無事終了しまして、ほっとひといき。INSPi夏ツアーに初日に向けて準備中!皆様いかがお過ごしですか?北です。

舞台に立つ者の役割は、自分が(自分達が)感じていること思っていることを表現し、共感やあるいは批判を呼び起こして、来場の皆様と何かしらわかち合うこと。

僕がはじめて落語を体験したとき、咄家さんがたったひとりで舞台に上がり、扇子以外何も持たないで空気を作り出す様を見て思ったことは

「すごい。よくそんなことが出来るなぁ」

でした。それ以来落語のCDを聞きあさったり、ちょくちょく寄席に足を運んだり、幸運なことに立川談慶師匠に出会えたりで、観客として落語の深みにはまっていったのです。

修行の積み重ねはもちろんのこととして、その人が歩んできた人生や、今感じていることを表現しているからこそ、人々の興味を引き、空気を作り出すことが出来るのだろうなぁ。

ここで、いざ自分達を振り返ってみると、慣れてるからあまり自分では思わなくなってしまった「アカペラってすごいなぁ、よくそんなこと出来るなぁ」という感情。

落語を見ることで、自分達のしていることに改めて自信が持てたし、すごいものはすごいときちんと伝えたい、と強く思ったのでした。

アカペラ落語の舞台は、師匠との連携も回を重ねるたびに上達。それぞれがそれぞれの場所で溜め込んだ思いを一瞬ですくいあげて舞台にするのは、手探りで進むしかないのにきっとうまくいく確信があります。これからもことあるごとにアカペラ落語の会はやっていきたいと思います。

星の子合唱団の純粋な歌声も本当に素晴らしかった。通しリハーサルが終わったあとも、出番までずーっとずーっと練習してた。ほんとにずーっと。事務所のリハーサル室に毎日入り浸り、たまーに事務所を訪れる芸人さんから「INSPiいない日無いな!練習の鬼だな!」と呼ばれた時代のINSPiを思い出して、襟をただす思いです。

さぁ、いよいよINSPiの夏ツアーが始まります。
夏を楽しみましょう!