週末の大阪2デイズ、嵐を呼ぶINSPiの名はきっとこれからもとどろくのでしょう。KAJa!が完全中止にならなくて本当によかったー!皆様いかがお過ごしですか?北です

 

INSPiの出自を改めて強く感じた大阪での公演。KAJa!の嵐の話は前にしましたので、今回は学生時代の活動について少しお話ししたいと思います

 

僕らが在学中に大阪大学は創立70周年を迎えました。記念事業として、学生から広く国際交流のプランを募集し、見込みあるプランには予算を与え(なんと200万円!!)プランを実施するという一大プロジェクトがありました。

 

当時同じバンドに所属していた、The Real Group(スウェーデンのアカペラバンド)大好きな女の子がリードして「Communication With No Words」(言葉によらないコミュニケーション)と題し、アカペラでの国際交流案を企画。UCバークレーのアカペラグループ「Cal Jazz Choir」を相手に、彼らの学校を訪問してコラボレーションコンサート、さらには彼らを招いて日本でもコンサートを開催し、言葉は通じなくても音楽が人と国とをつなぐ、というプランで見事コンペティションを通過し、計画が実現されました

INSPiと混声のThe Real Groupカバーバンド「Jattebra!」(スウェーデン語で「とってもいいね!」)の2バンドでカリフォルニア大学バークレー校を訪ねました。当時僕は会計を担当し、プロジェクト予算200万円の管理を任されました。

 

今でこそ、なんとなく英語はしゃべれるよ、ぐらいにはなってますが、僕にとっては初海外。しかも持ったこともない額のお金を任されて緊張したことを覚えています。英語を使ってコミュニケーションしたことなど皆無の状況。自分たちで「コミュニケーションするのに言葉はいらない!」と提案したにもかかわらず、やっぱり不安は大きかったです。

 

メンバーや、受け入れてくれたCal Jazz Choirのみんなや各所スタッフのおかげで、2国間で行われたコンサートは大盛況。工学部のつてをたどり、当時としては珍しい、インターネットを介したコンサートの生放送も実現。プロジェクトの報告を持って幕を下ろしました。当時友人になったCal Jazz Choirのメンバーとは今でも来日時に飲みに行ったりしています

 

で!何が言いたかったかといいますと、先週末、大阪大学OBが集まるホームカミングデイにINSPiがゲスト出演でお呼ばれしまして、当時その記念事業を立案した先生に再会。ホームカミングデイの公演でで音響をご担当くださった方は、当時のCal Jazz Choirを招いた日本でのコンサートで音響をご担当くださった方。それから、僕がINSPiとしてデビューするために、休学と退学を相談しに行った先生とも再会。学生ながらにアカペラを使って何ができるのか、がむしゃらだったその時代を見ていてくださった方々との再会に、胸が熱くなりました。

 

人生、本当にいろいろなことが起こります。その度にへこんだり、自分を見失ったりするかもしれません。周りの変化についていけなくてつらいときもあるでしょう。でも、一瞬でもともに過ごした仲間とは、その一瞬だけでも思いを共有できていたはずです。そういう人がいてくれることはとても心強いし、これからもそういう仲間を作り続けたい、そう思いました。

 

同日、キャンパスでは春の学祭「いちょう祭」が開催されていました。僕らが在学中に歌ってた言文前で、現役のサークル員たちが楽しそうに、あるいは緊張の面持ちで、それぞれにアカペラを楽しんでいました。飛び入りでスケジュール狂わせちゃってごめんね。

(たぶん2000年のいちょう祭、左から北、大倉、杉田)