二日目は、顔合わせや打ち合わせ、会場の視察など。これからの行程を世話してくださる現地スタッフの皆さんは、驚くほど日本語が上手だった。これは俺たちのモンゴル語も負けてはいられま(い。コンサートの会場となるドラマ劇場では若干のトラブルが。機材などのチェックをするはずだったところ、なんと他の舞台のリハーサルをやっていたのだ。若干不安になるも、日本から同行したスーパーPAは「予測の範囲内だぜ!」と頼りになるお言葉。馬頭琴や踊りの伝統芸能的なステージのリハーサルの見学に予定変更だ!と、お得だったのかもしれない。その後、明日のコンサートでゲスト出演してくださるモンゴル人歌手オユンナさんとリハーサル。オユンナさんも日本語がとても上手。それもそのはず、名古屋に長く滞在暦があり、紅白歌合戦にも出場したことがる大先輩なのだ。そしてオユンナさんは知り合い馬頭琴奏者でホーミーの使い手であるアシドさんを紹介してくれました。目前で聴くホーミーは凄い迫力。ホーミーにはイロイロな種類があるのですが、そのうちの何種類かのやり方と練習法、エチュードのようなものを教わりました。そう!これ以降ありとあらゆる場所で「うぃ~うーうぃう~…」という声が響き渡ることとなるのです。夜には(といってもまだ明るいのですが)馬頭琴のカルテットやお面劇、踊り、歌などの伝統芸能を紹介してくれる劇場へ。はじめて見るウッドベースのような巨大馬頭琴や、これまた大きな不思議な面をつけて踊る様等は、とても刺激的でした。感じるのは、日本よりも、伝統と現代(新しいもの)がそれほど乖離せずに共存しているな、ということ。街中にもデール(民族衣装)をきた人々を見かけるし、数十分走ればゲル(テント式住居)もたっている。聴くところによると音楽も、日本でいう童謡や唱歌のようなものが、ポップスなどと同等に生活の近くにあるとのこと。(後日のぞいたCDショップでも、モンゴル音楽とロックやポップス等の棚は同等の数だった)モンゴルの文化にも人にもたっぷりと触れたところでさぁ、明日は本番なのです。