旅の細かい模様は伸二が書いてくれたので、その時々に思ったことをつらつらと。皆様いかがお過ごしですか?(長いです、覚悟してください)
 
 
同じ地元出身、卓球部つながりでもある歌手の松原健之君から連絡。コンサートのお誘いでした。残念ながらモンゴルへ旅立つ旨を伝えたけれど、ふるさとの同志(勝手にそう思っている)が頑張っている事が嬉しくて、俺もモンゴルで頑張ってこよう!そう思った出発前
 
 
モンゴルに行くことが決まる前、モンゴルについて知っていたことは、恥ずかしながら少ない。歴史の授業で習ったことと相撲、遊牧、ゲル、そのぐらい。
 
 
震災が起きてすぐ心配して協力してくれた人達なのに、あまりに知らないこの事実。まだまだ勉強が足りないことを実感しつつも、行って実際触れてみなけりゃわかんない事だってあるはず!今から知ればいいと前向きにとらえてキリル文字の書き取りに励みました。意味は全くわからないけど読める程度にはなりました
 
 
モンゴル到着後2日間はひたすらモンゴルを知る旅。どんな場所で、どんな人がいて、どんな音が流れているのか。コンサートの本番前にこういう時間が取れたことは本当にありがたい
 
 
CDショップにも立ち寄る。モンゴルの伝統的音楽と同じぐらいヒップホップ系のCDが置いてある。すっと思い浮かぶ「あ、日本と同じなんだ」と言う感覚
 
 
同じ部分と違う部分を探すのが旅の醍醐味。とくに今回の旅は日本からのありがとうを伝える、という使命があるため、言葉や考え方の違う人との共通点を探すのが重要と思ってました
 
 
心配しなくても、同じだよ。CDショップの品揃えからそれを感じた気がして、コンサートがうまくいくイメージが膨らみました
 
 
そしてコンサート本番。スタッフが頑張ってくれた成果の、政府宮殿前のでっかい看板やテレビ、ラジオ放送などにより、会場は大盛況!
 
 
大半は日本語の通じない方。それでも、一言ずつ、一音ずつ積み重ねていきます
 
 
アレンジャーとしては「北国の春」(モンゴルでよく知られている日本の曲)で、大倉ソロロングトーンに歓声をいただけた時点で、「あ、やっぱり同じだ!」と確信できました
 
 
言葉や育ってきた環境の違い、考え方の違いって、何も海外じゃなくても日本の中でだけでも多いに当てはまるわけです
 
 
でも日本の中にいると言葉が通じてしまう。その分、こころからこれを伝えたいと言う思いに、どれだけ真摯に向き合えるか、忘れがちになる気がします。言葉じゃなくてもこれだけ伝えられる事を改めて知れたコンサート。これからのINSPiの表現が自分でもとても楽しみになりました
 
 
コンサートの翌日は日本語と歌のワークショップ。題材は「さくらさくら」という曲調的にはかなり暗く、日本的なメロディー。歌詞も、昔の硬い言葉だと断った上で、学生さんたち大合唱!歌詞をみながら楽しそうに大きな声で歌っています。
 
 
「あ、歌好きなんだ。これも同じ!」
 
 
たくさんの同じに嬉しくなった旅。でも違うことももちろんたくさん。一番すごいと思ったのは景色。
 
 
草原のなんにもないとこにポツリとゲルがあったり、山と空とが繋がってるみたいだったり。大声で歌いたくなる景色でした
 
 
ありがとうを伝えに行って、ありがとうが返ってきた。どこで歌おうとINSPiの根っこはそこにあるんだと思います
 
 
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!