先月末、宮城県の山元町という場所に行ってきました。杉田の従姉妹が先生をしている小学校に呼んで頂いて、近隣の中学校とあわせて歌いに行って来た。給食の時間には教室で一緒に食べさせてもらいました。 ほんまは、その時撮ったみんなの笑顔の写真(オレの笑顔も含めてね。笑)を載せたいところやけど、保護者の方含め未確認なので残念ながら断念します。。 なので、これ読んでる皆さん、想像して下さい。 パンに開けた穴からこちらをのぞきこんで来る笑顔、机に貼った「よくできましたシール」を得意げに見せてくれる笑顔、俺の帽子をかぶせたら、かっこつける男の子の笑顔、と、それを見て周りで爆笑してるクラスのみんなの笑顔。予想通りやったけど、想像以上やった。あの日の俺らのライブ、どれだけ楽しんでくれたかわからんけど、いってよかった。会えてよかった。 と同時に、町並みもまた予想通りやったけど想像以上やった。 いまだに一階の壁やドアや窓が壊れ、取り壊されないままの家屋がたくさん残っていました。周りの空き地の中ぽつんぽつんと、静かに取り残された家屋に夕陽が差していました。 あの景色を、「復興は始まりつつある」と言うのか、「震災は終わっていない」と言うのか、それこそ人の数だけ意見、表現はあると思います。 俺は正しい言葉は見つからんかったけど、俺はその景色に学校で出会った笑顔を重ねることにしました。あの景色の中に、確実に笑顔は生まれていて、生きている。 俺らが歌った歌が、かすかでいいから、心に、マーチのように響いて、進んでいけたら。 東京に戻ってきて、圭介と一緒に曲を作りました。 あるこう あるこう 不器用でもいいわらおう わらおう あの頃のように お届けできる日を楽しみにしています。大くら智之