「ありがとうでつながろう」のブックレット、その中身の主成分はもちろん歌詞。この歌詞、全13曲、すべてがメンバー全員の手書きになっています。メンバー6人の手書き×2+全員で分けて書いた一曲=13曲僕たちは別に綺麗な文字を書けるような訓練もしていないし、受けてもいません。だから決して読みやすくないかもしれないし、むしろ見辛いと感じるかもしれません。だけど、一文字一文字、全員が想いを込めて書きました。曲に乗せた歌詞、言葉に込めた想いを改めて自分たちのこの手で伝えたかったからです。あと、一曲ずつ曲のタイトルから文字を一部分をきりとってイラストで文字をつくりました。はっきりいって絵に込めたモノを説明するなんて、漫才のオチを説明するぐらいにヤボなことだってわかっています。そんなの見たくない、という人もいると思うので白反転で書いておきます。僕自身もききたいときとききたくないときがあるものだし。受け取るほうが感じるように感じればいいって。でも、あえてしてみます。やっぱり全てをしって欲しいから。それは投げる側のエゴだけど。
風になりたい、からは”風”風がどこかに向かって吹いていく。その方角は目には見えない。まっすぐに力強く、そして時には渦巻き、ときには鋭角に急に風向きを変え。その後には風見鶏が同じ向きを見つめる。風自体ではなく、それを見ることによって観測者は風の吹く先を知ることができる。それは風が進んだ道をついていくようでもあり、逆に風見鶏が風の行く先を羅針盤の決めているかのようでもあり。風は吹くのをやめてしまった時、風じゃなくなってしまう。cicada's love song からは”'s"長い時を耐えて蝉の幼虫はカラを破り空へ飛び立つ。残されたカラになにが残る?文字通り抜け殻か。いや、離れたもので一見無意味に見えこそすれ、自分が他の誰とも違うという、「自分自身」の証のようなものではないだろうか。アポストロフィとs。その飛び立つ軌跡を追うように、自らから生まれ流れていくメロディー。この星の子守唄からは”星”僕らが生きているこの星、実際に立つ大地、見渡す空。この目でみえるのは近くにあるものだけで、あまりに大きすぎで全てをを知ってるわけじゃない。でも、大切なもの、輝くものだってことはやっぱり判る。丸い地球儀を見て、写真を見て、想像を通して理解する。感じる。ココは守って支えていかなくちゃ転げ落ちちゃうんだってコトを。ちっぽけなボクにできることからは”ボ”まるで自分自身が何かに縛り付けられているかのような不自由さ、無力さを感じるとき。周りからなにか鋭角なもので傷付けられているように感じるとき。でもその後ろには誰かの笑顔がいる。後ろにいるからみえないだけで。それが全てを支えてくれるわけじゃないけど、きっと君の手が下がりきらないようにしてくれているはず。なら、ボクは?つづく