正しい貸し渋り?
消費者金融、「融資お断り」急増=1月は7万6千人―金利引き下げにらみ審査厳格化
やっとこうなったかという感じです。
昔の貸付けは、かなりいい加減でした。
二十歳なりたてだろうが、無職だろうが遠慮なし。
回収が厳しいという事もありますし、例え貸し倒れになっても、金利が高いので、他のお客さんが払ってくれる限り辻褄は合うという考え方でした。
「ナニワ金融道 」にも出てきたセリフですが、まさに「焼畑農業」。
ちなみに灰原達之は、帝国金融の社長に「焼畑農業では近代農業に勝てない」と意見し、「ベンチャーキャピタルがやりたければ、自分の金でしろ!」と一喝されます。
色々考えさせられますね。
しかしこの「焼畑農業」は金利が下がれば無理です。
ビジネスモデルの転換が必要でしょう。
事件が起きない限りは変わらないのが、銀行も含めての金融機関というもの。
今後はどんどん変わっていくとは思います。
それが顧客にとって、良いか悪いかは別問題ですけれど。
自分が勤めていた頃もそうでしたが、審査した挙げ句断ると、文句言ってくる人がかなり多いんです。
まあ信用でお金を貸すわけなので、断られるという事は、面と向かって「あなたは信用がない」と言われているのと同じ事になりますので。
ただ実際、本当に信用がないんですからね。
LE照会で自己破産や債務整理の履歴が残っているのに、堂々と借りに来る人。
それ以外にも、年収から考えて、どうみても債務超過に陥っているのにまだ借りに来る人。
懐かしのああいった人達はどこ行くのでしょうね。
消費者金融の審査が厳しくなり、ヤミ金規制も厳しくなり、でも地方自治体なんかは生活保護をどんどん断っている現状。
これから世の中は良くなっていくのか、悪くなっていくのか。
ま、世の中は良くできているので、受け皿なんてものはいくらでも出来ると思いますけど。