借金と若い世代

ほぼ昨日の続きです。

２０歳そこそこの人にお金を貸すのはかなり問題があります。

　年食ってからの借金に問題がないわけではないですが。

まず、やっぱり圧倒的に経済力がないです。

回収に本当苦労します。


じゃあ貸すなよと言う話なんですが
そこは商売なのでしょうがないです。

まあ、散髪屋さんに髪切るなというようなもんです。

で、あえて貸し付けをする、と。

一発目の入金日から遅れるなんてかなりありました。

まずは携帯に電話します。

申し込みに来た時にはつながっていたのに
たいがいその頃には料金未払いで止まっています。

仕方がないので、勤務先に電話。

ちなみにほとんど正社員ではなくバイトです。

当然、勤務先はもう辞めています。

それで散々探し回った挙句やっと捕まえても
間違いなくお金は持っていません。

ここから回収するのが大変でした。

あまり詳しい事は書けませんが。



一定の世代を区切りとして、
どこかで借金に対する考え方がガラっと変わったように思います。

自分達より二回り以上、年上の世代は
何がなんでも借りたものは返さないといけないと考えている人が多かったです。

　それと返済能力があるのかどうかは別問題ですけれども。

ところが、ある年齢より下の世代になると、
返せなくなった時に開き直る人が多くなります。

別にどうとでもなるし、といった態度です。

絶対に借りたものは返さないといけないという意識がものすごく薄い世代。

この考え方を、若年層の顧客に多く感じました。

なので、そもそも借金というものを
初めから怖がっていません。

だから気軽にキャッシングという感覚なのでしょう。

あまりにも、最近の弁護士や司法書士が
「借金問題は簡単に解決できる」といった事を
アピールしすぎなんじゃないでしょうか。


そして、若いうちにお金を借りる事の便利さを経験してしまうと
心の垣根がとれます。

いわゆる借金癖がつくという状態に陥ります。

どこか１社から借りると、必ずその後は借り入れ件数が増えます。

１社だけからしか借りていない人は、ほとんど稀にしかいません。

最初の貸し付けの審査の時に
他社での借り入れ件数を調べるのですが
他社借り入れ０件だと、珍しいとびっくりするぐらいでした。

最初の一歩を踏み出してしまえば、多重債務へ進むのみです。

これはあの業界の常識でした。

消費者金融で借りるお金は、借りる事と使う事は非常に簡単で楽です。

しかし、返していくという行為は非常にしんどい事です。

こう言ってしまえば当たり前の話なのですが
なかなかそれを実感してる人というのは
そんなにいないでしょう。

去年を振り返っても、

消費者金融業界に対する風当たりは非常に強くなりましたが

それ以前に好んで多重債務者になる道を選ぶ人間を

もっとちゃんと教育すべきだと思います。