じゃりん子チエからの教訓 | 南大阪・松原市で働く行政書士のブログ

じゃりん子チエからの教訓

「衣食足りて礼節を知る」という言葉があります。

人間はやはり、ちゃんと物を食べれて
こざっぱりした格好をしていないと
先の事や明るい事などを考えられないようです。

消費者金融勤めの時代、
もうかなりやばくなっている債務者の姿を思い出すと
この事がすごく当てはまります。

皆さん、服装や身だしなみに気を使わなくなっている人がほとんどです。

人前に出るのに、寝癖、無精ひげ(おしゃれではないです)、
いつもジャージ、すっぴんのまま。

雰囲気がすごく似てきます。

先の事など考えられなくなって、
目先の支払いをどうしようかということで頭が一杯になっているのでしょう。

借金があるせいで先の事が考えられなくなっているのか、
先の事を考えられない人なので借金が膨れ上がるのか、
どちらにしても同じ事です。

パチンコ屋に勤めるようになり、
似た雰囲気のお客さまをホールでかなり見かけます。

みなさん、非常に態度が粗野です。

少なくとも、格好良さや品を感じる事はまずないです。

自分を振り返ってみても、
人生ですごく悩んだ時期や、
色んな事がうまくいかなかった時期、
結構この条件にあてはまっていました。

食事をきちっと取れていなかったり、何日も髭を剃らなかったり、
服もよれよれのやつを着ていたり、しかもそれが全然平気でした。

もし、今、何をしても面白くない、うまくいかないと思うのであれば、
こういった条件にあてはまっていないか考えてみるのもいいかと思います。

小さい頃読んだ漫画「じゃりん子チエ」(6巻)に、こんなやりとりがありました。


場面はこんな感じです。

ヤクザの主催する「大阪カブの会」に潜り込んだテツとお好み焼き屋のおっさんを救出する為、チエとおバアはんが事務所に向かうのですが、その手前で体力をつける為に屋台でラーメンを食べています。そのやくざの事務所は警察が突入する直前で、下手すると全員逮捕されてしまうという状況です。ちなみに屋台の親父は人生に悩んでいます。

チエ
「おバアはんウチらこんなとこでラーメン食べてていいの」

おバアはん
「わたい晩ゴハンたべてない」

おバアはん
「まあ入ってしまいよったんから、しょお、おまへんわ。腹ごしらえでもしてゆっくり考えまひょ」

屋台の親父
(みじめや、なにもいいことなかった)

おバアはん
「チエもしっかり食べたほうがよろしいで」

チエ
「ウチ、ソバがのどにつまりそうや」

おバアはん
「しっかり食べなはれ勉強ですわ」

チエ
「勉強!?」

おバアはん
「そおです、勉強ですわ。わたいテツがチエくらいの時からなんべんもこんな目におうてますのや。このくらいでおどろいてたらテツと親子のつき合いはやって行けまへんで」

チエ
「ウチおバアはんほどテツとつき合い長ないから。ウチもなんべんもひどい目におうてるけど、テツがブタ箱ほおり込まれるの初めてや」

おバアはん
「ほらみなはれ、もおそんなこと考えてる」

チエ
「エッ・・・・」

おバアはん
「人間に一番悪いのは、腹がへるのと寒いゆうことですわ。」

チエ
(・・・・・・・?)

屋台の親父
(!)

おバアはん
「長いこと生きてますとな、ほんまに死にたいちゅうことが何回かありますのや」

おバアはん
「そうゆう時、メシも食べんともの考えるとロクなこと想像しまへんのや。ノイローゼちゅうやつになるんですわ」

屋台の親父
(はっ)

おバアはん
「おまけにさむーい部屋で一人でいてみなはれ。ひもじい・・・・寒い・・・・もお死にたい。これですわ」

チエ
「ウチいややなあ・・・・」

おバアはん
「いややったら食べなはれ。ひもじい、寒い、もお死にたい。不幸はこの順番で来ますのや」

屋台の親父
(まちがっていた・・・・)

チエ
「こわいから、とりあえず食べよう」

屋台の親父
「おバアはん、もお一杯どおだす」

おバアはん
「エッ?」

屋台の親父
「そのラーメンもこれもワシおごりますわ。食べとくなはれ。ワシもラーメン食べよ。ドテラも買お。一から出直しや」

チエ
「なんか知らんけど、気前のエエおっちゃんやな」

ということでこの後、警察が賭場に突入し大騒ぎとなります。


すいません、かなり長くなりました。

出来れば、関西弁のできる人に読んでもらって下さい。

幼い頃にこういった漫画を読み、なるほどと思ったものですが、
大人になって様々な世界を覗くと、こんな教訓が身に染みて当てはまるなと思えるようになっています。

人生低迷してるなと思う時は、
少々無理をしてでもおいしい物を食べ、
身奇麗にして、力づくで運気を変えたいものです。