今問題の向精神薬、これを使うと、非常に強直性脊椎炎患者の病状は、特に痛みが取れるケースが大きい。痛み止めを減らすにも大きな福音でもある。

なんてこともあって、いわゆる”デパス”で、一気によくなったという患者さんも多い。しかし何年か前、これは日本だけ向精神薬に入ってなくて野放し状態だった。

デパスを始め、ハルシオン、レンドルミンなどの睡眠薬も含め、ベンゾ系は、非常に習慣性があり、止めるべきだという声が大きい。

確かに、効果と裏腹に、依存性は大きく、減量が難しいのは本当でしょう。

しかし、急に止めると不安症になり、世の中が真っ暗闇にみえて、極端な場合

生きている意味も分からなくなったりするという話しも良く聞く。

 

離脱方法は、三ヶ月単位で、減薬だが、ベンゾ系のジアセバブ(長く効く)タイプに代替するといいようだ。

しかし、デパスで、痛みから解放された患者は、なかなか離脱できない。

ただ減量しないといたずらに、デパスの量が増えてしまう可能性があり、時々減薬は必須です。というのが一般的な意見です。

 

痛みと生涯付き合わなければならないとしたら、まあ、デパスぐらいしかたないのかもとおもう。

ベンゾオンリーでなく、例えば、睡眠薬をベンゾ系から変えるとかベンゾ依存から回避することなど。

強直性脊椎炎では、運動量が少なく、PCなどデスクで過ごす人が多いので、また、

夜更かしが多く、睡眠薬は手放せない人も少なくない。

デパスは、現在避難の矢面ではありますが。

難病に薬は、つきもの痛み止めの減量になれば、デパスは全否定はできまい。

筋弛緩薬 ミオナールもベンゾ系なので、要注意です。

 

ということは、非ベンゾは、なかなか効き目がよくないと言われている。
痛いのは頭なんで、多少ベンゾ系に頼るのも悪くない。ような気もすのだが。

抗不安は、病気が悪くなるだけ。
薬を急に排除すると、向精神薬は不安症を悪化する。

あげくの果てに、心臓がバクバクしちゃうこともあるので、要注意、ベンゾ系諸刃の剣なんですが、禁忌ではなく慎重投与としたい。