笑うと後頭部が痛む
頭の片隅には入れていたが、感染症は想像を超えて、
慢性痛を起こしていることに気づいた。
ウイルス・細菌・カビ・耐性菌などの外部感染よりも常在する感染源が、
優位になり痛み・しびれなどの不調を訴えてくる。
寒くなり体温低下や免疫力低下によりその感染源である
ウイルスや細菌などが騒ぎ出してくる。
臨床でこのようなことがあったので紹介します。
症例1
訴え:左後頭部痛(奥部)、左首のつけ根奥が痛む、肩こり
40代 女性 会社員
10年前以上前より頭痛が発症し、一時は頭痛薬の飲みすぎで酷くなった。
朝の起床時に重く、笑う時や咳やくしゃみで悪化する。
医療機関で検査したが原因不明。
現在まで自然に待つ、頭痛薬を服用するなどでこの繰り返しの生活をしてきた。
10年以上この調子であるので笑うことに抵抗が出てくる。
通常の治療(筋骨格・神経系)など数回したが変化がみられないため、
アレルギー除去の観点に方針を変えてみた。
検査をするとヘルペスの反応が優先項目と出た。
早速、自律神経の調節後に、ヘルペスウイルスの反応を除去していく。
その日の除去は終わり変化はなく帰宅していただく。
翌日より後頭部の痛みが軽くなってくる。
病院ではなく民間療法にきてヘルペス反応による除去と言われても、
患者は帯状疱疹など罹(かか)ったとこがないので頭を傾げるのは無理もない。
ここで参考になった本です。絶版ですがまだ手に入ります。
「頭痛・耳鳴り・めまい・難聴を治す本」清水俊彦 先生
転載開始
「子供のころにかかった水ぼうそうのウイルス、つまり帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、大人になってから私たちの体に悪さをしかけてくる」p20
「そんな中、だんだんと明らかになってきたのが、帯状疱疹ウイルスの再活性化によって、発疹などの皮膚症状は出ないけれど、痛みなどの神経症状のみが際立って現れる病気の存在である」p24
「具体的に、これまでは原因不明といわれたいた、三叉神経痛あるいは後頭神経痛と呼ばれる病気は、多くの場合、再活性化した帯状疱疹ウイルスが、三叉神経あるいは後頭神経に悪さをして起きるのでは、と指摘されるようになりました。」p24
転載終わり
体調不良や免疫力の低下、体温低下でウイルスや細菌は騒ぎ出してくる。
インフルエンザ感染にかかる前の状態を思いだすと・・・
痛みを訴えて筋肉・骨格・内臓・神経のなどの構造学的調整で改善してくる人はいます。
それらの治療で改善すべき人は改善します。
しかし、
例えばインフルエンザに罹(かか)ると関節痛がある。これらのウイルスが原因による結果、腰痛や肩の痛み、膝の痛みなどが発症している時に、骨格のズレやストレッチや筋肉・神経・リンパを調整しても改善度が低い。
体内(常在)にあるウイルスや細菌の優位性(活動性)が高い時は、構造学的(生体力学)アプローチでは難しい経験をしました。
この患者さんは原因が他にもたくさんあります。
原因の1つとして頭の片隅に入れてください。
原因を探すべき引き続き通院中です。
群馬 伊勢崎 より
内外治療室