切らなくていいヘルニア
① T2 正中矢状断 2008年3月
② T2 正中矢状断 2008年11月
30代 男性会社員.。当初は半年前から右足に痛みとしびれが発症したが、
徐々に左足に移動してきた。1週間前より左足に痛みとしびれが酷くなり職場を
休んでいた。
長い時間立つことができず持続的に痛む、足を広げて座ると増発。
車のギアをチェンジする時に左足に力が入りにくい。過去にも似た症状は
あったがここまで強い痛みを訴えたことはなかった。
病院で「腰椎椎間板ヘルニアL4/5」と診断された。ブロック注射をしたが
効果なし。1週間近く安静療養したが変化ないため手術を視野に入れて
いたようだ。
初回来院から1ヶ月間は良くなったり悪化したりと症状が安定していなかったが、1ヵ月半過ぎの来院13回経過以降で半年前の良い状態に戻った。
現在は月1~2メンテナンス治療を欠かさず受けているが再発はない。
夜勤・野球・スキー・登山をしながら生活を楽しんでいる。
「手術をしなくて良かった」と述べている。
私はヘルニアをトンカチで押し込んだり、叩いた治療などした覚えはない。ヘルニアを削りたければ外科屋に任せておけばいい。私がすることは椎間板を元の位置に戻すことではなく症状を改善すること。
②写真の状態でも症状はないのだから、初めて腰痛を訴えて撮影しこのような画像を見せられても焦る必要なない。
ヘルニアが変化したから症状が軽減したわけではない。大切なことは症状の原因は他にがあると考えられる。画像と症状を結びつけるトリックであるので気がついて欲しい。
症状の有無に限らずヘルニア画像があっても放置していて改善した症例はある。恐らくマクロファージが椎間板を食べてくれたのであろう。
最後に貴重な資料を提供してくれた患者さんにお礼を申し上げる。
群馬 伊勢崎


