急性の痛み
急性腰痛症
30歳代の男性 会社員 伊勢崎市
きっかけは1ヵ月前に中腰で字を書いている時に痛めた。
その後、くしゃみにによって悪化してしまったようだ。
男性の症状は右腰と右太もも前面にしびれるような痛み。
車から降りて前傾状態で汗だくだくで当室に入ってきた。
整形外科で受療し投薬・ブロック注射2回・電気を処方
ブロック注射を2回したが全く効かなかったようだ。
レントゲンでヘルニアと診断されたようだ。
以後毎日の通うようになったが日に日に悪化してきた。
前と後ろにかがむことができず立ち上がることが容易ではない。
早速治療をすることにしたが、
ベットに寝ることもできない状態であったが、
治療開始後、うつ伏せ・仰向けが可能になった。
まだ立ち上がりには困難だが、
まっすぐに歩くことはできるようになった。
暫く通っていただくことになる。
ところで急性腰痛を訴えて整形外科を受診すると、
すぐレントゲンを撮影するのは世界の常識ではないようだ。
2004年に発表されたヨーロッパガイドラインには、
適応なく急性患者に対して画像検査(X線撮影・CT・MRI)を、
日常的に行ってはならないと明記してある。
1ヵ月くらい通常検査として撮影は勧められない。
この適応とは、外傷・脊椎炎・腫瘍・急激な体重減少・
高い発熱、安静時における高度な腰痛などなど・・・。
上記以外の腰痛に対して単純X線写真は診断価値が高くない。
問題は診断価値が高くないのに、放射能を被曝させてまで
撮影する必要があるのか。
画像検査による被爆
☆腰部に対する4方向(前後、側面、斜位像)のX線撮影は、
装置によっては1回で6年間、16年間、或いは98年間、
毎日胸部X線撮影をした被曝量に匹敵する。
(Hall FM, Radiology,1980)
98年間かわかりませんが腰部撮影は、
胸部撮影よりも強い放射能を浴びること。
医療機関に数か所通うことになれば散りも積もってくる。
低い線量でもDNAの損傷が長引くとの指摘がある。
X線検査に当たってはメリットとデメリットを照らし合わせて、
もし画像検査を受けることになることになったら、
私ならX線やCTではなく被爆のないMRIを受ける。
群馬県 伊勢崎市