食の原点 番外編
このシリーズも今回までとします。
が、なぜ「番外編」なのかと言うと、あまりにも小さい話なので、
番外編とさせていただきました。
山形に住んでいた当時、あるお蕎麦屋さんがありました。
純粋な蕎麦だけではなく、カレーライスも置いてあるようなよくある
町場のお蕎麦屋さんです。
ただこのお蕎麦屋さん、ただのお蕎麦屋さんではありません。
ポークソテーとかトンカツなどの洋食もメニューに載せており、
その洋食メニューを注文すると、一段奥まった部屋に案内され
、そこで食べることになるのです。
言って見れば「クラブ」( おじさまたちが行く方のクラブではありま
せんよ ! )や「キャバクラ」のVIPルームのようなものでしょうか。
以前から私の父親は「ハンバーグよりトンカツの方が上手い !」
と主張していたのですが、私はまだ食べたことが有りません。
そこで、先ほどのお蕎麦屋さんに連れて行かれ、VIPルームへと
招待された訳です。
「じゃあ何 ? トンカツに感動した話 ? 」と思われそうですが、そう
ではありません。
トンカツの脇に添えられているキャベツ。
そのキャベツの上に乗った紫キャベツに感動したという話なん
です。
ね、だから小さい話だと言ったでしょう ?
でも、なぜか紫キャベツに感動した訳なんです。
肝心のトンカツの味は覚えていません。
紫キャベツの何に感動したのかはわかりませんが、当時の私
には驚きだったのでしょう。
たぶん「紫色の食べ物の存在」というところに何かが引かれたの
かも知れませんね。