つい先日、
ブロ友のももじさんの記事にコメントを寄せたら、
久武神社
くむ じんじゃ
という神社のことを教えてもらった。
主祭神は須佐之男命。
出雲大社から南東に16kmのところにあり、出雲風土記には、
久牟社
くもしゃ
と記載されているそうな。
久牟と書いて、クモ。
変な名前だがこれには意味があって、須佐之男命のあの有名な和歌、
八雲立つ
出雲八重垣
妻籠みに
八重垣造る
その八重垣を
この【 雲 】に因む名前なのだそうな。
久武神社のご由緒によれば、
この久武神社の地こそが須佐之男命が櫛稲田姫を匿った場所であり、
和歌に詠まれた【 雲 】を須佐之男命がご覧になったのがこの地であると。
さらに調べると……
久武神社の創立年代は不明であるが、
4度目の移転で今の場所に鎮座することになったという。
社伝によれば、もともと久武神社は現在地より東南方向約300mのところにある
弥山
みせん
の麓にあったという。
そして現在、その旧社地には、
御崎荒神
みさきこうじん
という須佐之男命を祀る古木があるそうな。
※ただし古木ではなく祠という情報もある。
で、
かつて久武神社があったとされる弥山。
『出雲国風土記』に
出雲御埼山
いづもみさきやま
というのが出て来る。
一般的には日御碕〜旅伏山までの北山山系を【 出雲御埼山 】と呼ぶのだが、
この弥山こそが本当の【 出雲御埼山 】であるという説もある。
思い立って作ってみた。
大山
弥山
三瓶山
⚫️大山
出雲国風土記によれば、
大山とは伯耆国(ほうきのくに )の火神岳( ひのかみだけ )のことで、
文献に記された日本最古の神山とされている。
国引神話では【 最後の引き寄せで杭となった 】のが大山だと。
⚫️弥山
かつて弥山の麓に久武神社があった。
この弥山こそが【 出雲御埼山 】だという説もある。
出雲御埼山とは出雲国風土記の国引神話に登場する山。
出雲の神である八束水臣津野命が多くの土地を引き寄せる際に綱を繋いだ場所。
⚫️三瓶山
三瓶山の古称を【 さひめ山 】という。
国引神話では引寄せた国の綱を繋ぎ止めた杭の山。
ともかく……
大山も弥山も三瓶山も、国引神話と関連があるみたい。
一直線に並んでいるのがポイント。
⚫️国引神話とは……
古代の出雲国が狭かったため、神である八束水臣津野命が、
海の向こうの【 新羅や高志の国 】から土地を綱で引き寄せ、
縫い合わせて現在の島根半島を創り出したという。
もしかしたら……
大山
弥山
三瓶山
この一帯に【 国引神話に関わる氏族 】が住んでいたのかもしれぬ。
新羅と高志の国
というのがポイントかも。
もしかしたら……
うん。もしかしたら……
古代出雲族というのは、
出雲族 + 新羅人 + 高志人の
連合国家だったのかも知れない。
久武神社。
主祭神は須佐之男命。
須佐之男命はこの地において櫛稲田姫を匿った。
だが──
富家伝承では、
初代大名持の
菅之八耳
すがのやつみみ
こそが櫛稲田姫の夫であり、
菅之八耳が須佐之男命に変えられてしまったという。
実際の出雲王は17代存在した。
主王の大名持と副王の少名彦は、それぞれ17人ずつ実在したのだ。
ここでふと思う。
もしかしたら久武神社は……
かつては弥山の麓にあった久牟社は……
初代の出雲王である菅之八耳が櫛稲田姫を匿い、
国造りの基礎ともなる「八重垣」を構築した地ではなかったか。
だが、初代大名持は「須佐之男命」という名によって隠匿された。
なぜ?
ここで面白いブログを見つけた。
その内容をまとめると……
⚫️原出雲王家の末裔・富家に伝えられた出雲臣( 神門臣家 )の系譜によれば、
大名持の始祖は【 菅之八耳 】とする伝承があること。
⚫️安曇磯良を祖と仰ぐ安曇族の社・志賀海神社に関わる伝承の中に
【 菅之八耳 】を彷彿とさせるキーワードが幾つかあること。
① 安曇族の拠点である志賀島の枕詞は「八の耳」である。
② 謡曲「綿津見」の一節に
「八の耳きく 志賀の海 磯良の崎に 着きにけり」とあること。
安曇族と出雲族
この両者。
実は初代大名持の【 菅之八耳 】で繋がっているのかな?と。
考えてみれば大国主の子・建御名方神が逃げ込んだのは諏訪の地。
その同じ長野県には安曇族の里【 安曇野 】がある。
しかも八坂刀売命は安曇野において安曇族が奉斎した女神だというのだ。
建御名方神と八坂刀売命
この2柱は夫婦だと言われる。
これに関してこのブログ ↓ にはこんなことが書いてあった。
安曇族が信州に入植してきた時期については定かでないが、
『龍の子太郎』に繋がる民話が示すように、
歴史上のどこかで建御名方神に象徴される「越」の人々と、
八坂刀売命に象徴される「海人族」が手を組んで、信州の開拓を行ったのだろう。
そして今も両神は夫婦神として諏訪湖を挟んで祀られている。
久武神社のお話からはだいぶ逸れてしまったが、
古代出雲というのは今のわたしたちが想像する以上にダイナミックな國、
だったのかも知れない。
ということで、わたしの拙い考察&妄想はこのへんで。🍑 🍑 🍑

