そっかぁ。

今日は父の日かぁ。

離れて暮らしているし、父は何年も前から入院しているので、

なんだか父親って遠い存在。


若い頃はすんごく父と仲が悪かった。

父はすぐカッとなる性格。

アタシも売り言葉に買い言葉で、よく父とは衝突してた。

そのまま大人になり、一度目の結婚をして家を出て。

色々あり(笑)、関東に出てきて、実家にもそうしょっちゅうは帰らないから、

ますます父が遠い存在に。

もう、若い頃持っていた嫌悪感なんてないけど。

相手は病人だしね。

アタシも大人になったし(笑)。

でも。

なんだか素直になれない自分がいる。




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なんでかな。

昔のこと思い出しちゃった。

ちょうど10年前から5年間くらい。

父と母のことで実家は大変なことになってた。

詳しく書くと、みんな引いちゃうからかかないけど(笑)。

圧倒的に悪いのは母親だった。

でも、アタシは父親の傲慢な態度も許せなくて。

間に入ったアタシはどうすることもできず、ただただ状況を見守るばかり。

そんなとき。

父母と一緒に住んでいる祖母からの電話。


父親が自殺未遂をしたと。



頭が真っ白になった。

電話を切ったアタシは、部屋の中をウロウロし、落ち着かない。

えーと。

まず、バイト先に電話だ。

今日は夜の仕事休まなきゃ。

とりあえず、市内の別の場所に住んでいる弟と連絡を取り

ウチに迎えに来てもらいまずは実家へ急行。ばあちゃんに状況を聞く。

どうやら、父親の未遂はこれが初めてじゃなかったよう。

これが3度目だった。。。しかも短期間で。

ていうか、3度目の未遂まで、ばあちゃんはアタシ達に連絡をしてくれなかった。

心配させまいとの心遣いだったんだろうけど。。。

とりあえず、アタシと弟は一緒に病院へ向かった。



父親の姿を見たアタシ達は言葉を失いました。

その姿は筆舌に尽くし難く。

ムリに笑顔を浮かべる父親。

いや~、心配かけて悪いね~。ハハハー。

ばか!!なんで笑ってるの!!

そう思いながらも、アタシはなんの言葉もでない。


そしたら。

アタシよりも先に弟が。

隣を見ると号泣してました。

なんで、こんな。ひどすぎる・・・、と。

それほどヒドイ姿でした。

30を過ぎた大の男が泣いています。

アタシは、我慢していたものが決壊しました。

耐えても耐えても涙が出てきて、言葉を発することができません。

ひとしきり涙を流して、キモチが落ち着いたところでアタシは言いました。



もう、こんなバカなことやめて。

どんだけ心配したと思うの?

お願いだから、アタシの言う事聞いてね。



それだけ言うのがやっとでした。

幸い、病院はアタシが一人暮らしをしていた部屋から徒歩15分ほどの場所だったので、

昼間の仕事、夜のバイトとありましたが、その合間を縫ってできるだけ父に会いに行きました。

アタシが顔を出すと、父親も喜んでくれて、だんだんと笑顔で話してくれる時間が長くなり。

思ったより回復は早く、何度か辛い手術を繰り返し、予定よりも早く退院することができました。


それからは。

アタシとの約束を守ってくれて、もうそんなバカなことはしなくなったけど。

持病の糖尿とアルコール依存症がひどくなり、自分でも体の不調を強く感じるようになり

入院することになりました。



あれから。

もう5年かな。

長いようで短いようで。

あまり実家にも帰れてないので、最後に父親に会ったのは3年前。

当時まだ70歳と、おじいちゃんと呼ぶにはちょっと早いような。。。

でも、病気のせいでボケもちょっと始まってて。

この間会った時は調子がよかったから、アタシのこともわかったけど。

アタシの顔を見て、嬉しそうだった。

満面の笑みで、自分のおやつを食べろと進めてきて。

嬉しくてしょうがなかったんだろうね。

久しぶりに会ったくすぐったさで、アタシは言葉少なく、ただただ父親の言葉に頷くことしかできなかった。


こんな風に年老いて弱くなった父親を見て、どうしてあのときもっと優しくできなかったんだろうと後悔しきり。

遅いけど。

でも、父の笑顔を見て、顔を見せに来ただけでも、少しは親孝行できたかなって。



そろそろ顔を見にいかなきゃダメかしらね。

そんなことを思った父の日。



あ、この日記はただの独り言ですので、スルーしちゃってくださいね(笑)。

ちょっと重すぎたもんね。

この話って、ほとんど誰にも話したことなかったんだけど。

なんでか、今日は書きたくなっちゃった。

恐るべし、父の日マジック(笑)。